グルメ

免疫力を高める食生活のすすめ
シリーズ⑫

りんご

(2014年10月2日号掲載)

腸によく効き、動脈硬化を予防

りんご

原産はコーカサス地方。日本に入ってきたのは明治。現在、主に栽培されている品種だけで百種類前後といわれる。日本では約半分が「ふじ」。次いで「つがる」「王林」「ジョナゴールド」など。料理やお菓子作りには紅玉が適している。

4千年も前からヨーロッパで栽培されていたというりんご。中国では「りんごを食べると医者いらず」、イギリスでは「1日1個のりんごは医者を遠ざける」、また「朝のりんごは金、昼のりんごは銀、夜のりんごは銅」と、オリンピックのメダルの色にたとえて言われるほど、古くから健康に良いとされてきました。

りんごに多く含まれる繊維質のペクチンは便秘解消に力を発揮。さらに、善玉菌を増加させて悪玉菌を減らすことから整腸作用が高く、下痢と便秘の両方に効果的です。また、余分なコレステロールを排出するため動脈硬化の予防となり、りんごに含まれるカリウムは高血圧や脳卒中の予防に役立ちます。

もう一つ見逃せないのはポリフェノールの抗酸化作用。血管の余分な活性酸素を取り除き、血液の循環を促進する働きがあります。

健康のために1日1個、皮ごと美味しく

果物は体を冷やすと言われますが、寒冷地生まれのりんごは体を冷やしません。また、加熱しても、実から出る水分を一緒に頂くことで、栄養分を逃すことなく摂取できます。朝は皮ごとそのまま食べるかサラダで、昼はアップルパイや焼きりんご。夜は相性の良い豚肉やじゃが芋、チーズと組合せてメイン料理にするなど、バリエーションを楽しんでみませんか。芯や剥いた皮も捨てないで。熱湯消毒した瓶にたっぷり入れて口まで水を注ぎ、蓋をするだけで、パン作りにも活かせるりんごの天然酵母ができますよ。

りんごと白菜のサラダ

りんごと白菜のサラダりんごは皮をつけたまま3㎜程度のいちょう切りにしておく。白菜は白い部分を5㎜幅の拍子切り、葉の部分はざく切りにし、水にさらした後、水分をよく切っておく。薄切りにした玉ねぎとともにボウルに入れ、レモンの絞り汁と塩・コショウ・油を加え、和える。器に盛り付け、ローストしたクルミや戻したクコの実、パセリなどのハーブを散らす。

りんごとチーズのミニ春巻

りんごとチーズのミニ春巻春巻の皮は4等分に切る。皮をむいたりんごとプロセスチーズを6、7㎜程度の拍子切りにしたものを1本ずつ春巻の皮にのせて巻く。最後が止まりにくい時には小麦粉を水で溶いたものをつける。中温に熱した油で色づく程度に揚げる。

りんごとじゃが芋のチーズ焼

りんごとじゃが芋のチーズ焼りんごは皮をつけたまま5㎜程度のいちょう切りにしておく。じゃが芋は皮をむき、りんごと同じ位の大きさに切り、オリーブオイルを引いたフライパンで塩コショウして焼く。耐熱皿に生のりんごと焼いたじゃがいも(オイルごと)を交互に並べ、上からチーズ(ブルーチーズ、ミックスチーズなど)を散らす。200度に熱したオーブンかオーブントースターで6~8分ほど焼き色が付くまで焼く。焼き上がったら、いちょう切りした生のりんごとパセリなどを飾る。

文・料理/山口雅子
ライター、環境と食のアドバイザー。中医薬膳指導員。静岡県環境学習指導員。日本の伝統料理、自然に沿った食生活、薬膳に学びつつ、環境と健康、料理に関するワークショップを行っている。