グルメ

免疫力を高める食生活のすすめ
シリーズ⑱

アサリ

(2015年5月14日号掲載)

低カロリー、高タンパク。貧血予防にもおすすめ

アサリ

浜名湖といえば、ウナギと並んで有名なのがアサリ。淡水と海水が混じる汽水湖で砂泥のため、アサリには最適な環境です。旬は地域によって異なり、浜名湖では春から6月までが最も美味しい時期。石器時代の貝塚からアサリの殻が多く見つかっているように、古くから食用されてきましたが、全国的に多く食べるようになったのは40~50年ほど前から。スーパーにパックのアサリが並び、レストランでボンゴレなどアサリの洋風料理が広まったことから、身近な食材となりました。

栄養的に見ると、アサリは高タンパクでありながら低い脂肪分で低カロリー。しかも、旨み成分であるタウリンは、血液中のコレステロールを低下させ、血圧を正常に保ち、肝臓の解毒効果を高め、動脈硬化を防ぐなどの働きがあります。他にも、ビタミンB2やカルシウム、カリウム、マグネシウム、亜鉛といったビタミン、ミネラル分を多く含み、特にビタミンB12の含有量は魚貝類の中でもトップクラス。ビタミンB12は赤血球の生成を助け、豊富な鉄分とともに貧血を予防します。

旨みと栄養を引き出すアサリ料理のコツ

アサリを買ってきたら、まず砂抜きを。調理前によく殻をこすり合わせて汚れを落とすと臭みが取れます。
アサリの味噌汁を作る時は水から。貝の旨み成分は水に馴染みやすいため、水から煮るとにじみ出てきますが、沸騰したお湯に入れると身が熱で固まり、旨みが外に出なくなります。口が開いたら、すぐに味噌をとかして火を止めてください。また、洋風料理にはトマトやレモンを用いると相性が良く、ビタミンCが鉄分の吸収を助けてくれますよ。

アサリは…
丸くコロコロしたものより、扁平で横幅があるほうが身に栄養が回っているのでふっくらとして美味しい。店頭で選ぶ時は、貝殻の口を堅く閉じているものが新鮮。口が開き触っても閉じないものや臭いがあるものは避けたい。砂抜きは、海水程度の塩分2~3%(水1カップに対し塩小さじ1)で常温、貝がかぶるぐらいの塩水で。お風呂場など暗いところに置くとよく水を吐く。

クラムチャウダー

クラムチャウダー2人分。砂抜きし、よく洗ったアサリ200~250g(中粒20個位)をフライパンで酒または白ワインを振りかけてフタをして酒蒸しし、殻からはずす。汁は取っておく。じゃがいも1個、玉ねぎ1/2個、人参小1/2本は1cm角に切る。鍋にオリーブ油を熱し、弱火で玉ねぎとみじん切りにしたニンニク1/2片を炒め、米粉(または小麦粉)大さじ1を加えてさらに炒める。他の野菜を加えてさらに炒め、水200mlを加え、10分ほど煮る。この時、ローリエやブイヨンを入れてもよい。野菜が柔らかくなったら、アサリと汁を加える。仕上げに豆乳200mlを加え、塩コショウで味を調える。器に盛り、みじん切りにしたパセリを散らす。

アサリとミニトマト炒め

アサリとミニトマト炒め2人分。アサリ200~250g(中粒20個位)を砂抜きし、よく洗い、水気をきっておく。フライパンにオリーブ油を熱し、弱火でみじん切りにしたニンニク1片を炒め、香りが出てきたところにちぎった鷹の爪1本とアサリ、ミニトマト10個前後を加えてさっと炒める。白ワイン(または酒)大さじ2と塩小さじ1、コショウを加えてフタをし、アサリの口が開いたあと少し炒める。最後にみじん切りしたパセリを加えて器に盛りつける。茹でたパスタを和えても美味しい。

文・料理/山口雅子
ライター、環境と食のアドバイザー。中医薬膳指導員。静岡県環境学習指導員。日本の伝統料理、自然に沿った食生活、薬膳に学びつつ、環境と健康、料理に関するワークショップを行っている。