グルメ

料理人ストーリー

Hotaka Wada ― 和田穂高

(2015年7月23日号掲載)

最高の食卓は「楽しい」から始まる!

魂のこもった「マルゲリータ」は金色に輝いて焼き上がる。(自家製スープ、フレッシュサラダ、フリードリンク付き1,080円)

「チャオ!最近、おいしいもの何か食べたかい?」
「そんなの毎晩さ。マンマの料理は世界一だからね!」
イタリア人は食事とおしゃべりが大好き。会話が食事をおいしくするのか、食事が会話を盛り上げるのか。いずれにせよ彼らは"最高の食卓"の作り方をとてもよく知っている。

16年前、当時サラリーマンだった和田穂高さんは、観光旅行で初めてイタリアを訪問。「ナポリで食べたマルゲリータのおいしさに衝撃を受けました。そこで見たピザ職人はみんな明るくて自由でカッコイイんですよ!」

ほどなくして運命は動き出し、父親が開いたイタリアンレストランで働くようになった。ピザ職人である以上、技術の向上は欠かせない。日々の努力と闘志を胸に、和田さん率いるマリーザチームは2003年から毎年、イタリア世界ピッツァ選手権に挑戦している。ところが「あれぇ?後ろから来る人たちって、大会の運営スタッフですよね。会場って準備できてるんですかね…?(苦笑)」。なんて肩透かしを食らうことは日常茶飯事。

「大会っていうと"優勝"だけが注目されがちですよね。勝負を意識してないって言ったらウソですけど、それより僕にはイタリア文化を体感することの方が大事で。イタリアのピザ職人たちは、仕事もお客様との会話も楽しんでいるんです。僕が目指しているのはソレなんです」

イタリアではカルチャーショックの連続。老若男女を問わず食への妥協は一切なく、店もほぼ地元の個人店。日本の飲食業界は流行り廃りの波が激しいが、和田さんはイタリアで得た職人魂を地元に還元し続けている。

Hotaka Wada

和田穂高。サービス精神旺盛で、自称「楽天的」な性格はイタリア人顔負け!?「笑顔」と「平和」を愛する、浜松市出身の38歳。

マリーザ浜名湖
マリーザのピザ釜は客席に面している。その席に子どもが座れば、生地を飛ばす技が披露されることもしばしば。会話も食事も楽しめ、ピッツェリアを体感できる特等席だ。
TEL.053-523-2123
浜松市北区細江町中川5386
11:00~15:30、17:30~22:30(日曜は22:00まで)
無休