健康

見極めが大事

幼児のいびき

(2014年9月4日号掲載)

子どもはいびきをかきやすい

荒井真木先生
【お話】
浜松医療センター
耳鼻いんこう科科長

荒井真木先生

いびきは狭窄(きょうさく)音です。気道が狭くなると、呼吸の際に音が鳴ります。

子どもは大人と比べて顔やのど、気管などの構造が小さいので、風邪をひいて喉が腫れたり鼻炎で鼻がつまったりするといびきをかきやすくなります。また寝姿勢によっても起こることがあります。このような一時的ないびきであれば、ほとんど問題ありません。

幼児のいびきの原因で最も多いのは、のどや鼻の奥にある口蓋扁桃やアデノイドの肥大です。どちらも幼児期に最も大きく、徐々に小さくなるものです。

無呼吸は成長に影響

口蓋扁桃とアデノイドの位置

問題はいびきをかく子どもに呼吸障害が起きているかどうかです。胸の動きが異常に大きかったり、苦しそうな呼吸をしていたりする場合は睡眠時無呼吸症の可能性があります。大人では命に関わる病気に直結していますが、幼児の場合は睡眠障害を生じ、その結果成長ホルモンが低下して体格や学習、情緒など子どもの成長に大きな影響を与えます。

ですから、子どもがいびきをかいていたら、呼吸の状態をよく観察してください。無呼吸を起こすほどの扁桃やアデノイドの肥大なら、手術で切除する必要があります。

口呼吸は大人の無呼吸へ

最近は鼻炎による口呼吸の子が増えていますが、口呼吸を続けると、いびきをかくだけでなく顎や顔面の成長に影響し、それが原因で大人の睡眠時無呼吸症に発展する場合があります。耳鼻咽喉科を受診し、適切な治療を行うことが大切です。

浜松医療センター TEL.053-453-7111(代)