健康

ストレス反応の一種

過呼吸

(2015年3月5日号掲載)

必ず治まるので大丈夫

諏訪大八郎 先生
【お話】
聖隷浜松病院
救命救急センター
救急科主任医長

諏訪大八郎 先生

過呼吸は正式には過呼吸症候群または過換気症候群といい、自分の意思とは無関係に突然浅く早い呼吸が数分から数十分続くものです。激しい呼吸を繰り返すため、長引くと手足や口の周りがしびれたり、二酸化炭素を吐き出し過ぎて頭がぼんやりしたりします。なかなか止まらないと「死んでしまうのでは?」と救急車を呼ぶ人もいますが、過呼吸は病気ではないので心配はいりません。長くても数十分で必ず治まるので大丈夫です。

過呼吸は思春期から50歳代までの女性に圧倒的に多く起こります。原因は病気には至らないレベルの精神的なストレスや不安です。不安感のない人でも、話を聞いてみると「環境が変わった」「仕事が新しく加わった」「最近疲れている」など何かしら原因を持っていて、体がストレスを感じて過呼吸を起こすこともあります。ですから、持病がなく、今まで何ともなか ったのに急に呼吸が激しくなった場合、私は「一種の反応で病気ではありませんから、なっても大丈夫ですよ」と説明しています。

3秒間息を止めて

とはいえ、突然呼吸をコントロールできなくなれば慌てるのも当然です。放っておいても自然に呼吸は治まりますが、早く元のリズムに戻すために次の対処法をやってみましょう。

①深呼吸を3回する。できなければ、軽く吸って吐いてを行う。
②3秒間息を止める。
③ゆっくりと息をする。

多くの場合、②で息を止めた後に呼吸のリズムは戻ります。1回では戻らない場合も、①~③を繰り返すことで、必ず戻ります。「呼吸が早くなりそう」と感じたときにやってもいいでしょう。今の社会でストレスをためないことは難しいので、過呼吸になっても大丈夫という気持ちを持つことが大切です。

聖隷浜松病院 TEL.053-474-2222(代)