健康

心臓のリズムの乱れで起こる

不整脈

(2015年3月12日号掲載)

心臓の刺激に異常

杉浦 亮 先生
【お話】
聖隷浜松病院
循環器科/不整脈科
不整脈科部長

杉浦 亮 先生

不整脈は脈の乱れや心電図の異常が現れる病気です。一定のリズムで打つ脈が、「速くなる」「遅くなる」「不規則になる」などの乱れを起こします。脈の変化を感じたり、動悸や息切れ、めまいなどを自覚したりする人もいますが、症状がないのに「健康診断の心電図で異常が出た」という人もいます。

心臓は筋肉の臓器で、そこに流れる電気の刺激で動いています。この刺激の発生場所や経路に異常が出る現象が不整脈です。心臓の筋肉の老化や遺伝的要因で生じることが多い反面、原因が判明しないことも多く、心臓に病気のある人に起きることもあります。

増える心房細動

正常な心臓

洞結節で発生した刺激が伝導路を通って心臓全体に流れ、筋肉が収縮する

不整脈が起こっている心臓

不整脈の中で多いのが期外収縮です。通常の場所以外から刺激が出る現象で、成人の大半に見られます。加齢により増えますが、若い人にも起こります。心配ない場合がほとんどです。

最近注目されているのは心房細動です。全国の患者数は2010年に約80万人、2030年には100万人を超える予想です。60歳以降に急増し、80歳以上では10人に1人といわれるほど。血液の流れが滞り血栓ができやすくなるので、脳梗塞塞を発症するリスクが高まります。心臓病が潜むこともあるので、症状がなくても病気との関連やリスクを調べてもらいましょう。

問診と検査で見極める

何より問診による見極めが大切ですが、診断は心電図で行います。検査時に症状が出ないと診断できないので、24時間記録するホルター心電図もあります。

不整脈治療の目的は症状を取ることと寿命を延ばすこと。不整脈があっても心臓の動きが正常なら寿命にはほぼ影響しませんし、自覚症状で困っている人は適した治療を受けることができます。不整脈の治療は進歩しています。安心してください。

聖隷浜松病院 TEL.053-474-2222(代)