健康

漢方に聞くその1

「体調がいい」ってどういう意味

(号掲載)

病気じゃなくても「未病」かも

玉嶋貞宏 院長
玉嶋血液内科
漢方診療所

玉嶋貞宏 院長
1958年、兵庫県生まれ。浜松医科大学卒。共立湖西総合病院、聖隷浜松病院を経て2012年に開業。日本血液学会認定血液専門医・日本東洋医学会認定漢方専門医
浜松市中区住吉1-24-1NTT住吉ビル4F TEL.053-412-0100

みなさん、お元気ですか?ストレスの多い現代社会、「病気ではないけど、なんとなく調子が悪い」という方もいらっしゃることでしょう。一方、「特に何ともないよ」という人も、自覚がないだけで体には結構負担がかかっている……ということもあるのです。

これらの状態は「未病」といわれ、病気が発覚する前の状態といえます。通常、病院では血液検査やレントゲンなどの結果を見て、その人が病気かどうかを診断します。しかし、未病の状態では数値や画像に異常が現れないため、「体調は悪いけど特に病気と診断されない」ということもあります。

では、どうすれば未病の状態から、病気の発症を防げるのでしょうか?

漢方による治療では、患者の自覚症状や生活習慣、体に表れた変化などを調べます。さまざまな視点から体の状態を把握し、患者の体質を知ることで、自然治癒力を高める方法を見つけ出していくのです。

「病は気から」は本当?

漢方では人間の体について、西洋医学とは異なるとらえ方をします。よく「病は気から」と言いますよね。漢方では「気」「血(けつ)」「水(すい)」の3つが、人間の体調に大きく影響を及ぼすと考えています。

「気」とは、人間が生きるために必要な目に見えないエネルギーの元のようなものです。「血」は赤色の液体、「水」は無色透明の液体。「体調が良い」というのは、この3つが一つのまとまりになって、滞りなく体の中を巡っている状態のことを指します。気・血・水の状態は、個人の体質や生活習慣、年齢などによって変化します。特に女性は気・血・水の巡りが悪くなりやすく、体調に表れやすいといわれています。

では、病気に影響を及ぼす体質は、どうやって形作られるのか?次回以降、詳しくお話ししていきます。