健康

漢方に聞くその23

スマホの見すぎはストレスの元?

(2015年11月26日号掲載)

目は「肝」につながっている

玉嶋貞宏 院長
玉嶋血液内科
漢方診療所

玉嶋貞宏 院長
1958年、兵庫県生まれ。浜松医科大学卒。共立湖西総合病院、聖隷浜松病院を経て2012年に開業。日本血液学会認定血液専門医・日本東洋医学会認定漢方専門医
浜松市中区住吉1-24-1NTT住吉ビル4F
TEL.053-412-0100

最近はスマートホンの普及で、人々が小さな画面を凝視する機会が格段に増えました。日常生活の中でテレビやパソコンなどを見続ける機会も多く、一昔前に比べて目にかかる負担は比べ物にならないほど増加したといえるでしょう。

漢方では、体の感覚器は五臓とつながりを持っていると考えています。例えば鼻は呼吸器を司る「肺」とつながり、口は消化吸収に関わる「脾」とつながります。そして、目は「肝」と密接な関わりがあるとされます。

肝は血を貯蔵し、気・血を体内に巡らせる臓器です。そのため、目を酷使すると肝の血を消耗して、体内の気・血の巡りに支障が生じます。気が滞ると、イライラしたり、ちょっとしたことで落ち込んだり、ストレスに弱くなって体調を崩しやすくなったります。

目は「肝」につながっている

何か一つのものを凝視し続けるのは、目に相当な負担をかけることになります。特にスマホのような小さな画面は、テレビ以上に目を酷使するので注意が必要です。また、夜中は体内で血を作る時間帯ですから、寝る前にスマホやテレビを見続けるのも極力避けたいところです。

目を使いすぎると「肝」の血が消耗する

最近はテレビやパソコンの性能も上がり、高画質で色彩が鮮やかなモニターが増えました。これも見方によっては、目に入る刺激が増えたと考えることができます。また、眼鏡やコンタクトレンズの度数もぴったりと合わせすぎると、目が疲れやすくなるとも言われています。視力が低い人は「遠くまでくっきり見える方が良い」とつい思ってしまいがちですが、見え過ぎることにも弊害があることを頭に入れておくといいと思います。