健康

漢方に聞く その31

花粉症にも漢方は有効?

(2016年3月3日号掲載)

体を守る力はどこから来る?

玉嶋貞宏 院長
玉嶋血液内科
漢方診療所

玉嶋貞宏 院長
1958年、兵庫県生まれ。浜松医科大学卒。共立湖西総合病院、聖隷浜松病院を経て2012年に開業。日本血液学会認定血液専門医・日本東洋医学会認定漢方専門医
浜松市中区住吉1-24-1NTT住吉ビル4F
TEL.053-412-0100

1月7日号で「寒い時季の花粉症」をテーマにしたお話を紹介しました。その際、体が冷えている人は、春の早い時期から花粉症の症状が出やすいという話をしたのを覚えているでしょうか。

現在は既に花粉症のシーズンです。東洋医学の視点から花粉症を考えてみましょう。花粉は広く風邪(ふうじゃ)の一つと考えられます。花粉症が起こるためには3つの要因が考えられます。1.風邪 2.体質 3.季節や環境です。冷え症の方は、寒い時季に外邪の一つである風寒邪(風邪と寒さが結びついたもの)が容易に体に取りつくために、まだ春にならない時期に花粉症が起こるのです。

花粉症を防ぐための有効な方法の一つは、風邪(花粉)を減らすことです。世の中にはマスクや空気清浄器など、体内に入る花粉の量を減らすためのいろいろなグッズが売られています。

体質改善はじっくりと

体質を改善するのも良い方法です。これは、風邪に対する抵抗力をつけるということです。では、風邪から体を守る力はどこから生まれるのでしょうか。まずは、以前からお話ししている気・血・水が滑らかに巡っていることが必要です。さらに五臓の働きが充実していること、体が熱すぎたり、寒すぎたりしないこと、これらが体を守る力になるのです。特別なことが必要なわけではありません。

花粉症の治療は、症状に対する治療(対症療法)と体質改善の治療に分かれます。例えば、冷え症を改善することで、花粉症の症状を軽減しようとするのは体質改善の治療です。体質改善は長期的な治療になるため、すぐに効果が表れるわけではありません。気長な治療が必要です。

次回、体質改善についてもう少し詳しくお話します。