健康

女性のための漢方講座「頭痛」編-1

(2017年4月13日号掲載)

雨の日って、なんだか頭が痛くなる。

体に水が溜まっている?
玉嶋貞宏 院長
玉嶋血液内科
漢方診療所

玉嶋貞宏 院長
1958年、兵庫県生まれ。浜松医科大学卒。共立湖西総合病院、聖隷浜松病院を経て2012年に開業。日本血液学会認定血液専門医・日本東洋医学会認定漢方専門医
浜松市中区住吉1-24-1NTT住吉ビル4F
TEL.053-412-0100

今回から女性に多い健康上の悩みを取り上げ、漢方的なアプローチによる改善方法を紹介していきます。

最初のテーマは「頭痛」です。みなさんは普段、頭が痛くなった場合、鎮痛剤を飲むと思います。ですが、中には薬が効かなかったり、時間が経つとまた痛みがぶり返したりする人もいます。漢方ではこうした場合、頭痛の原因を作り出している、患者さん自身の体質に目を向けます。

体質を見極める上で重要なのは、「どんな条件の時に頭痛が起こるのか?」ということです。例えば、頭痛持ちの方には「雨が降る前に頭が痛くなる」という方が一定数います。この場合、漢方では体の中の水が滞っている可能性があると考えます。

「水(すい)」は体に潤いを与える無色透明な液体のことです。漢方では体の中を「気(き)・血(けつ)・水(すい)」の3つが巡っていて、これが滞ることで体調不良が起こると考えています。ちなみに「気」は目に見えないエネルギー、「血」は体内に栄養を運ぶ赤い液体を指します。余分な水が体の中に溜まると、気・血の通り道をふさいで痛みの原因になります。

特に胃腸が弱い人は水分の代謝がうまくできず、水が滞りやすくなります。雨の降る前に頭痛が起こるのは、近づいてくる湿気が体内の水の滞りを悪化させるからです。このようなタイプの人には五苓散(ごれいさん)をよく用います。ただし、体質改善を目的とする場合は、六君子湯(りっくんしとう)をはじめとした胃腸を丈夫にする漢方薬を処方します。一言に頭痛といっても、個人の体質によって原因はさまざまです。次回は月経などが原因で起こる頭痛を考えてみましょう。