健康

女性のための漢方講座「乾燥肌」編

(2017年9月28日号掲載)

秋になると肌がカサカサ。どうしよう。

秋の食材に目を向けよう
玉嶋貞宏 院長
玉嶋血液内科
漢方診療所

玉嶋貞宏 院長
1958年、兵庫県生まれ。浜松医科大学卒。共立湖西総合病院、聖隷浜松病院を経て2012年に開業。日本血液学会認定血液専門医・日本東洋医学会認定漢方専門医
浜松市中区住吉1-24-1NTT住吉ビル4F
TEL.053-412-0100

秋は乾燥の季節です。毎年この季節になると、肌がカサカサしたり、かゆくなったりする人がたくさん現れます。本来、肌は皮脂や角質といった潤い成分によって守られています。ところが、空気の乾燥によって皮膚の潤いが失われると、このバリアの力も衰え、少しの刺激でかゆみを感じます。かいてしまうとバリアが壊れて、かゆみがさらに悪化するというわけです。

漢方の視点から考えると、大気の乾燥は燥邪(そうじゃ)、つまり体に害を及ぼすものと考えます。特に肺は潤いがないと十分に働くことができません。肺は鼻、皮膚などと強い関連があるため、肺が乾燥すると皮膚も乾燥しやすくなります。慢性の湿疹がある人は、湿疹と同時に咳などの呼吸器症状も悪化することがあります。

皮膚は血と水(津液)によって潤いを与えられます。それらが不足したり、皮膚に到達できなかったりすると、皮膚は乾燥します。月経のある女性は、血が不足したり、血の巡りが悪くなったりしがちです。また、水の巡りが悪い人の中には、むくんでいるのに肌が乾燥するということも起こります。

血が足りなくて乾燥が起こる場合、漢方では四物湯(しもつとう)が基本の処方となります。乾燥してかゆみがある場合は、当帰飲子が処方されることも多くあります。血の巡りが悪ければ桂枝茯苓丸(けいしぶくりょうがん)が、肺が乾燥する場合は麦門冬湯(ばくもんどうとう)などが使われます。

肺を潤す、秋の食材も紹介しておきましょう。梨、柿、いちじく、りんご、ぎんなん、やまいも、れんこんなどが代表的です。ただし、梨、柿、れんこんは体を冷やすので食べ過ぎに注意してください。また、潤いが不足している人の中には、お風呂上りにかゆみが出るという人が多いようです。お風呂上りに保湿剤を使いましょう。