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笑顔あふれる明日へホップステップスマイル

File2.外国籍の子どもたち

(2014年9月11日号掲載)

こんな話題をお届けしていきます。
このコーナーでは、障がいのある子の防災対策、貧困、しつけなど、子どもと家族、地域の人々を繋げ、支えるための多彩な情報をお届けしていきます。

国が違っても友達。

写真提供/シンエイランド(伸栄総合サービスが運営する多文化共生保育園)現在5カ国の乳幼児が就学に向けて生活を共にしています。

浜松にはブラジル、ペルー、フィリピン、ベトナム、中国など、さまざまな国の子どもたちが幼稚園から中学校まで、200人以上在籍しています。外国人学校やコミュニティーの中で母国語だけで生活している子も多いですが、小児科医の宮本健さんはその子らの医療問題を指摘します。 「例えば、全般的な知能に遅れのない発達障がいの場合、微妙なコミュニケーションのすれ違いが診断の決め手となります。そのため言語が違うと判断が非常に難しく、同様に日本語をベースとした療育(自立する力を育むために医学的、教育学的に配慮された子育て)も困難になります。そんなケースは年に何度もあります」
日本は国籍に関係なく、特別支援学校などで子の特性に応じた教育を保障し、地元の学校との交流も行っています。こうした子の成長を見守り、家族を孤立させないためには、国籍を超えた地域の交流が支えとなります。

もし、あなたの子どものクラスに外国人がいたら、その子の国や好きなことについて話してみましょう。知るほど、その子をより身近に感じられるでしょう。

また、臨床心理士の中林睦美さんは外国籍の子に未就園や就園が遅れる子が少なくないことを問題視しています。園は子どもの社会性や言葉力を養い、家族が地域交流するきっかけとなる場。「オランダなどでは義務教育が保育園や幼稚園から始まります」と、就園率向上に世界の事例を参考にするのも一案だとアドバイスします。

今後はより活発な交流から個の違いを理解し、互いを尊重する社会へ向かっていきたいもの。交流する時のお手本は、先入観の少ない心で触れ合う子どもたちです。

取材協力/みらいTALK
みらいTALKとは医師、保健師、臨床心理士、保育士など、子どもに関わる多職種のメンバーで構成される任意団体。障がいの有無や環境に関わらず、地元に住むすべての子どもにとってより良い地域づくりを目指して活動中。 代表/平野浩一(小児科医)