暮らし

高齢者の移動をサポートする

便利なシニアカー

(2014年10月23日号掲載)

「外出に困るから」と高齢になっても自動車の運転を続ける親を心配する家族が増えています。そんな方の選択肢の一つとして、シニアカーがあるのをご存じですか。慣れればかなり広範囲に活動エリアを広げることができそうです。

歩行者と同じ運転免許不要

Q.シニアカーは車ですか?

A.いいえ、違います。シニアカーは正式には「ハンドル型電動車いす」といい、車いすの一種です。 車いす という言葉に抵抗があるかもしれませんが、実際には車の代わりに行動範囲を広げるための乗り物として外出時に使います。道路交通法上の扱いは歩行者となるので、運転免許は不要。右側通行、歩道走行が基本です。

免許返納生活の助っ人

Q.高齢者にお薦めの理由は?

家庭で充電可能

高齢者に多い事故で「ブレーキとアクセルの踏み違い」「道路の逆走」があります。そのため、運転免許の返納が推奨されていますが、いざ車を手放すと日々の買い物や外出に不便を感じることでしょう。自転車という選択肢もありますが、高齢者の2輪走行はふらつきが見られ、かえって危険です。シニアカーは4輪で安定性が高いのが特長。家庭用コンセントで充電でき、1回の満充電で20~30程度の距離を移動できます。

簡単で安心の操作性

Q.操作は難しくないの?

アクセルバーを押さえて走行

バーから手を離せば停止

簡単です。アクセルレバーを押せば進み、離せば止まります。離せば下り坂でも動きません。スピードは時速2~6kmの間で調節可能。とっさに、アクセルバーを握りこんだ場合は安全装置が働いて停止するようになっています。7.5cmまでの段差に対応できるので、段差のある歩道も直角にゆっくりのぼれば大丈夫です。

安全マークは必須

Q.タイプはいろいろあるの?

荷物がたっぷり入るかごはオプションで選択できる

電動車いす安全普及協会認定のマークが安全の決め手

A.バッテリーの容量が大きいタイプは長時間走れます。
デザインは足元の風よけの大きさなどさまざまです。マンションのエレベーターや新幹線に乗れるようなコンパクトタイプもありずれもノーパンクタイヤですが、サイズやハンドルの切れ方が異なります。
好みで選ぶだけでなく、日本の安全走行基準を満たすマークが付いていることを確認しましょう。

バッテリーとタイヤが肝心

Q.中古品でも大丈夫?

バッテリーが中古だと、満タン充電でも急にダウンすることも

A.新品が30~40万円程度なのに対し、中古品は10~25万円とお手頃です。しかし、消耗品であるバッテリーとタイヤは状態により、走行中に止まったり、スリップしたりする危険性があります。
ですから、中古品を検討する際は、バッテリーとタイヤが新品に交換済みか状態の良い物であること、そして、整備がきちんと行われていることを確認するようにしましょう。

取材協力/セニアカー専門店トーケイモータース(浜松市西区湖東町TEL.053-486-3903)