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笑顔あふれる明日へホップステップスマイル

File4.しつけ

(2014年11月6日号掲載)

こんな話題をお届けしていきます。
このコーナーでは、子どもの貧困、インクルーシブ、学童期以降の居場所など、子どもと家族と地域を繋げる情報をお届けします。

みんなで支える。

子どものしつけに、叩くことは必要だと思いますか?

YES

  • 事故や火傷など、危険を伝えるのに必要。
  • 愛情があれば大丈夫。

NO

  • 言葉で十分に伝えられる。
  • 叩いてしまった罪悪感は今も消えない。

今年6月、ブラジルで子どもへの体罰が法律で禁止されました。スウェーデンでは30年以上前から家庭でのしつけを含む、あらゆる状況での子どもへの体罰を法的に禁止。現在はドイツ、ポーランド、ケニア、ニュージーランド、ベネズエラなど38カ国が禁止しています。

〈参考図書〉
いやされない傷―児童虐待と傷ついていく脳
友田明美 著 診断と治療社
子ども時代に虐待という悲惨で激しいストレスを受けることで、脳がいかに傷ついていくのか、ヒトの心の不思議な働きとその結果を紹介。虐待経験者の脳画像解析に関するデータも収録。

さて、叩くしつけで子どもは本当に学ぶのでしょうか。心理士の笹田夕美子さんは体罰や暴言で従わせるしつけに警鐘を鳴らします。「叩かれて問題行動を止めた場合、怒られた内容より『恐怖心』だけが心に残る子は多くいます」。小児科医の平野浩一さんも「小児期の虐待が神経細胞に影響し、脳の特定部位の容積減少を引き起こすことも明らかになってきている」と、発育にダメージを与える危険性を訴えます。

では、子どもがわがままを言ったらどうすれば良いのでしょうか。冷静に考えれば発達段階において「言っても分からない」は普通のこと。親が感情的になったら子どもから一旦離れるなど、気持ちを整える工夫も大事です。その上で「見てほしい」「嫌だ」「楽しい」など、子どもの行動原因を探りましょう。子どもが問題行動以外の方法で気持ちを伝える練習を繰り返したり、子の我慢を褒めたりするのがしつけ。根気は必要ですが、子どもが自分で自分をコントロールできるまで支えるのも親の役目です。その親は、家族や友人など日常に寄り添う人たちで支えましょう。

取材協力/みらいTALK
みらいTALKとは医師、保健師、臨床心理士、保育士など、子どもに関わる多職種のメンバーで構成される任意団体。障がいの有無や環境に関わらず、地元に住むすべての子どもにとってより良い地域づくりを目指して活動中。 代表/平野浩一(小児科医)