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LIFE~これが私の生きる道~

テニス

(2015年4月23日号掲載)

平等でなくちゃ、ツマラナイ!

今では見かけない木のフレーム。記念すべき最初の1本。

通称「祇園カップ」。春と秋、雄踏総合公園のテニスコートで毎回50人以上のテニスファンが参加する大会が40年以上続いている。キーマンは祇園尚久さん、御年81歳の現役テニスプレイヤーだ。

祇園カップのモットーは「平等」。一般的なテニス大会では、下手な人は早々に出番がなくなるが、祇園カップでは最初にクラス分けの試合が行われ、後に同レベルの人たちと4ゲームできるので初心者でも試合を存分に楽しめる。

大会の対戦表はすべて手作り。カレンダーの裏が大活躍!



祇園カップの正式名称は「LEPT」。レッツ・エンジョイ・プレイ・テニスの略。「みんなでテニスが楽しめれば、それで一日幸せです」

40歳でテニスデビューした遅咲きの祇園さん。「強い人ばっかりプレーできる大会はつまらなくてね。だったら自分たちで作ればいいんだ!」と大会を開いた。

以来、テニスは祇園さんにさまざまな影響を与え続けている。ジョギングや踏み台昇降による体力づくりで健康を維持。時には自転車で浜名湖を一周することもある。もちろん週2回2時間、仲間との練習も欠かさない。

そのプレーは紳士的で、ライン際に落ちたボールのジャッジが難しい時は相手のポイントにしている。「その1ポイントに固執すると、勝っても気分は良くないんです。武士は食わねど高楊枝ってね(笑)。でも、ペアを組む相手には"ごめんね"だよ」

その「ごめんね」も、祇園さんの生き方を変化させた。
「私たちの年代は、やもすると家内に謝るのは"男の沽券に関わる"といって、できないものなんですよ。でも、今はへっちゃら(笑)。コートで言っていたら、家でも言えるようになりました」

祇園さんのフェアなテニスライフは、仲間たちと一緒にこれからも続いていく。

祇園尚久さん。雄踏町在住、81歳、自営業。高校時代までは陸上選手で、1957年に開催された第11回浜松市スポーツ大会にも参加。