暮らし

これで長持ち

羽毛布団のしまい方

(2015年5月14日号掲載)

そろそろ羽毛布団のシーズンも終わりですね。使った布団をそのまま押し入れにしまっていませんか。羽毛布団はお手入れ次第で使用寿命を延ばすことができるので、ポイントを押さえておきましょう。

三年に一度はクリーニングを

Q.毎年クリーニングが必要?

ダニが潜んでいるかも?

A.いいえ。洗うと羽毛の脂が取れるので劣化が早まります。しかし、人は寝ている間に200ccぐらい汗をかきますし、皮脂やフケ、アカが付いた所にダニが潜む可能性もありますから、三年に一度はクリーニングに出しましょう。ただし、ドライクリーニングでは皮脂が落ちませんから、水洗いで。理想はお湯洗いです。

家庭で洗うと劣化が加速

Q.水洗いなら、家庭でも可能?

A.いいえ。羽毛布団は縦型洗濯機では水に浮いてしまい、ドラム式では生地がドラムに擦れて傷みます。また、羽毛布団は羽毛を入れるためにキルト加工の一つ一つの枠に穴が開いているので、回転させると羽毛が穴から出て偏ってしまいます。

水洗い業者を選んで依頼

Q.業者の洗い方は違うの?

右側が傷んだ羽毛

A.簀(す)巻き洗いや大型ドラム壁面への貼り付け洗いなどで、羽毛が移動したり生地が傷んだりしないようにしています。乾燥も乾燥室で水分を蒸発させた後に天日干しするなどの工夫をしているのです。ただし、クリーニング店がすべてこのような洗い方をしているわけではありません。もし、ドライクリーニングマークだけで判断して石油系溶剤で洗えば、皮脂は落とすことができません。ですから、依頼する前に水(湯)で丸洗いするかどうかを聞いてみましょう。布団購入先で紹介してもらう方法もあります。

圧縮は劣化のもと

Q.クリーニングに出さない年のしまい方は?

圧縮は羽毛を傷める

購入時の袋に収まる厚さで保管

A.羽毛布団の通常のお手入れは週一回カバーを掛けたまま表裏各30分干すのがお勧めですが、シーズンオフにしまう際は天気が良く空気が乾いた日に、カバーを外して表裏各1時間ずつ干してからしまいましょう。不織布など通気性の良い収納袋に入れるか、風呂敷で包むこと。かさばるからといって圧縮袋に入れると羽毛が傷み、次のシーズンに復元しないことも。購入時と同じ程度にとどめましょう。

傷や汚れを確認

Q.布団の寿命はどのぐらい?

経年劣化でボリュームが半減(左)

角を触った時、ざらつきがあれば粉になった羽毛のサイン

しまう前に汚れや傷の確認を

A.羽毛布団は一生ものと思われる方が意外に多いのですが、7年以上たつと劣化してきます。「ボリュームが購入時の半分程度になった」「カバーを外すと細かい羽毛が舞う」「布団の隅に粉のようなものがたまっている」…これらは劣化のサインです。
買い替えもありますが、リフォームもできます。生地がひどく汚れている、破れている、羽毛が出ている場合でも、使える羽毛を生かして新しい生地に入れ替えるリフォームが2万円程度から可能です。なお、毎シーズンしまう前に全体を良く見て、傷や汚れをその都度処理しておくことも大切です。

取材協力/ワタボシ(浜松市中区葵東2-11-12 TEL.053-437-2727)