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LIFE~これが私の生きる道~

ファッション

(2015年10月1日号掲載)

装いにアイデンティティを

一度きりの人生、夢中になるモノがあった方が断然刺激的!毎日、何かを着て暮らすなら、自分らしい服を選ぶと、今日がもっと面白くなる。 レジメンタルタイには向きがあるが、これに意味があることはあまり知られていない。向かって右上がりは英国軍を、逆は米国軍を表す。「これはほんの一例ですが、ファッションは戦争とスポーツの歴史でもあります。外交に携わる人たちが、こうしたルールを意識してスーツを着れば、無言の主張であるように思うんです」

ワイドスプレッドカラーシャツに色落ちしたジーパン。大人の男性でありながら、サーフィンを愛する安藤さんのライフスタイルがファッションから感じられる。

ファッションを意識し始めたのは中学1年。「リーバイス501をはいてギターで洋楽を歌う友達がとにかくカッコよくてね」。高校では強烈な「強さ」と「自由」にあこがれてパンクロックに傾倒。革ジャンにスタッズを打ち、"自分らしさ"を求めた。「スタッズは、やり過ぎてダメにしちゃいました。当時は自由や強さをはき違えていたんですね(笑)」。その後、サーフィンやスケボーの影響もあってカジュアル一辺倒だった安藤さんだが、社会人になると自然にスーツスタイルに。「規制の中で社会と折り合いをつけながら斜に構えて楽しむ。装うことと大人を楽しむことは似ているような気がするんです」

ジーパン好きが集まって開催された座談会での記念ショット

安藤さんは過去の自分を振り返り、ファッションに人となりが出ることを感じている。
「カッコいい大人の本質は生き方。クールな服を着るだけじゃカッコよくなれないんです。昔、『装うことは教養だ』という言葉を聞いたことがありますが、魅力的な人や一流の物、サービスには普通にはない"何か"があります。そこを感じ取ろうとすることがすごく大切なことではないでしょうか。もちろん、失敗や無駄からも多くを学びましたけどね(笑)」

カッコいい大人が増えれば、子供たちは大人になることに、そして働くことに憧れを抱くはず。安藤さんはファッションのパワーを信じている。

Profile
安藤祐典さん。浜松市出身、39歳、自営業。オトナのたしなみとして新聞には必ず目を通して情報を収集。ファッションビジネス専門紙の繊研新聞も購読。