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介護施設とサービス入門

(2016年5月19日号掲載)

高齢者が生活のサポートが必要になったとき、どんなサービスが利用できるのでしょうか。介護施設やサービスの種類について、浜松市介護保険課で聞きました。

介護認定には申請が必要

介護保険のサービスを利用したいのですが?

介護保険は基本的に65歳以上が対象です。サービスを利用したい場合は行政による「要介護・要支援」の認定が必要です。要介護に認定されると、ケアマネジャーが自分に合った介護保険サービス利用プランを立ててくれます。そして、介護サービス費用の利用者負担額は原則1割または2割で済むようになります。一方、非該当となった場合でも、利用できる介護予防事業などを紹介してくれます。まずは地域包括支援センター(※)に相談してみましょう。相談は無料です。

(※)浜松市では「高齢者相談センター」の愛称を持つ

違いはリハビリの有無

通いで利用できるものは?

代表的なのは「通所介護(デイサービス)」と「通所リハビリテーション(デイケア)」です。「デイサービス」は、利用者が可能な限り自宅で自立した日常生活を送れるように支援するサービスです。自宅にこもりきりで孤立しないよう、また家族の介護の負担軽減などを目指しています。一方、「デイケア」はデイサービスの内容に加え、心身の機能の維持回復を目指すリハビリテーションを受けられるサービスです。

在宅復帰を目指す施設も

入所できる施設は?

「介護老人福祉施設」と「介護老人保健施設」が代表的です。名称の違いが「福祉」と「保健」だけなので分かりにくいのですが、一般的に「介護老人福祉施設」は「特別養護老人ホーム(特養)」、また「介護老人保健施設」は「老健」と呼ばれています。「特養」は常時介護が必要な人が入所して介護サービスや機能訓練、健康管理を受けられる施設です。一方「老健」は病状が安定期にある人が在宅への復帰を目指し、医学的管理のもとでリハビリなどを行う施設です。どちらも要介護認定を受けている人しか入所できません。ほかに、「短期入所生活介護」と呼ばれる入所方法もあります。別名「ショートステイ」。特養などで2泊3日など短期間の入所を受け入れてもらえるもので、介護や機能訓練などが受けられます。

提供サービスの確認を

最近よく聞く「サ高住」ってどんな施設?

「サービス付き高齢者向け住宅」の略称で、民間の事業者が運営する「住まい」です。バリアフリー構造で「安否確認」と「生活相談」が必須のサービスとなっているため、高齢者が安心して一般的な賃貸住宅に近い自立的な生活を送ることができます。施設ごとに食事や介護、生活支援などのさまざまなサービスがあるので、施設を選ぶ際はサービスの提供体制をきちんと把握し、見学や体験入居を利用するなどして、本人の状態にあったものを選ぶようにしましょう。

要介護1~5、要支援1・2の人が利用できるサービスの代表例

在宅で通いたい
通所介護(デイサービス)
デイサービスセンターの施設などに通い、入浴や排せつ、食事などの介護や機能訓練などが受けられる。
通所リハビリテーション(デイケア)
介護老人保健施設や医療施設などに通い、入浴や排せつ、食事などの介護や心身の機能の維持回復のためのリハビリテーションが受けられる。
施設へ入所したい
介護老人福祉施設(特別養護老人ホーム)
常時介護が必要な人が入所し、入浴や排せつ、食事などの介護、機能訓練、健康管理などが受けられる。基本的に要介護3以上(例外あり)。
介護老人保健施設(老健)
病状が安定期にある人が施設に入所して、在宅への復帰を目指して医学的管理のもとでの介護やリハビリテーションが受けられる。要介護が対象。

取材協力/浜松市介護保険課 053-457-2862