暮らし

まち歩きイラスト紀行

初夏の森町編

(2016年6月2日号掲載)

6月のカレンダーを見ていたら森町のあじさい寺(極楽寺)に行きたくなった。以前、友人にもらったピアスをして行こう。本物の花びらを樹脂コーティングした紫陽花ピアス。風に揺れる姿がお気に入り。

あじさい寺は1万株を超える紫陽花に囲まれている。今はまだつぼみが多いけれど、わずかに咲く花のありがたみを感じるのも清い空気のおかげかな。そんな折、ご住職からいい話が聞けちゃった。地蔵堂に祀られている子安延命地蔵尊。申年の今年は御開帳があるんだって。この日はちょうど準備中。東西南北に功徳をめぐらす角塔婆が新しくなるようで、立派な白木がお堂に横たわっていた。御開帳の間は地蔵尊と角塔婆が五色の紐で結ばれて、その紐からは地蔵尊の手に触れたのと同じように願いを伝えることができるんだって。

そんな好機を知ってか知らずか、足元には子供のニホントカゲがちょろちょろしてた。そういえば、うちの紫陽花にもカナヘビが住んでたっけ。さて、そろそろうちに帰ろう。

編集・文:びぶれ 鈴木雅代
イラスト:瀬下 亜希