暮らし

まち歩きイラスト紀行

磐田の越冬編

(2017年1月19日号掲載)

手袋、マフラー、ニット帽...。着ぶくれした私を横目に、20人近いオジサマたちが池のほとりに整列している。勇気を出して近づくと、池で2羽の白い鳥が遊んでいた。

「コウノトリだよ。足環があるのは千葉からやってきたひかるくん。もう1羽はどこから来たんだろうね~」。昨年12月初旬、磐田市・大池に国の特別天然記念物に指定されているコウノトリが来ているのを発見したオジサマが教えてくれた。足環がないということは国内で放鳥された鳥が自然繁殖したか、はたまたシベリアや中国から飛んできたか...想像するだけでロマンがある。寒風吹きすさぶ中でも、鳥ファンのオジサマたちはニッコニコ。コウノトリって、いろんな人にいろんな幸せを運んでくるんだね。

同じころ、桶ヶ谷沼の北にある鶴ヶ池ではコハクチョウが初観測されて、こちらも第一発見者のオジサマがニッコニコ。隣でじっくり見てみるとマガモのおしゃれなお尻の巻き羽も見えて、バードウォッチングって実は楽しい。にやけた私の唇はからっ風に吹かれてカッピカピ。次は防寒マスクもして来なきゃ!

編集・文:びぶれ 鈴木雅代
イラスト:瀬下 亜希