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がんばる応援隊シリーズ9 袋井市山田自治会

(2020年4月23日号掲載)

天竜浜名湖鉄道の敷地駅~遠江一宮駅間に位置する袋井市三川地区山田は、茶畑と田園の美しい景色が広がるビューポイント。四季折々の眺めは鉄道マニアにとっても絶好の撮影スポットである。

袋井市山田自治会

敷地駅~遠江一宮駅間の植栽と除草・清掃活動を行っている袋井市山田自治会の皆さんと活動を側面から支えている山田薬師龍源院の副住職。

第9回は、天竜浜名湖鉄道の敷地駅~遠江一宮駅間にミソハギを植栽し管理を行う、袋井市山田自治会の会長・鈴木省吾さん(66)と、次期会長・金井秀哲さん(66)にお話を伺いました。

茶畑と田園が広がる沿線に紅紫のミソハギを

2019年3月9日、敷地駅~遠江一宮駅間の延長445mに、山田自治会、子ども会、袋井ロータリークラブ、袋井市役所などの皆さんの手で、ミソハギ・スパニッシュフラメンコ2,700株の植栽が行われた。今年も8月には紅紫の花を咲かせ、人々の目を楽しませてくれる。

敷地駅と遠江一宮駅の区間は、遮るものが何もない茶畑と田園が広がる。そんな中を列車が走る。はっと目を引く風景だ。袋井市山田地区の自治会長の鈴木さんは、「田んぼと茶畑、メロンハウスしかないところですが、このロケーションを生かして何かできないかと考えていたところだったんです。花のリレー・プロジェクトの話を聞いた時、これはいい機会だと思いました」と語る。

昨年の3月9日、山田自治会と子ども会の老若男女30名を含む、総勢641名による、ミソハギの植栽が行われた。その後草取りや清掃を行い、夏になると延長445メートルにわたり、紅紫のミソハギの花が沿線を彩った。

「このあたりでは、ミソハギをお盆にお供えする風習がありましてね。自由に摘んでいいと言われていたので、地元の人たちはみんな喜んでいました」と鈴木さん。ミソハギは何年かすると、手が掛からなくなるというが、それまでは草取りや枯れたミソハギの刈り取りを行わなくてはならない。

次期自治会長の金井さんは「刈り取ったミソハギがダンプで8杯分にもなりました」と話す。その枯れ草の保管場所や活動時の駐車場を山田薬師龍源院が提供。沿線のこうした地元の協力も活動を支えている。

緑まぶしい初夏、黄金色に輝く秋。四季を感じてほしい

子ども夫婦、孫の三世代で住む鈴木さんは、山田地区の風景が財産だという。「四季を通じて咲く花を植えてみたいし、他の地区の皆さんと何か交流できるといいですね」と話す。また、金井さんは「初夏になれば田んぼも茶畑も緑が鮮やかになり、ミソハギが咲けば彩りが添えられ、秋は黄金色の穂がきれい。このプロジェクトをきっかけに、山田の良さを発信できればと思っています」と期待を寄せる。

車窓から四季折々、色を変える伸びやかな風景を眺めるもよし、歩きながら山田薬師龍源院に立ち寄るもよし、田園風景とラッピング列車を撮るもよし。新たな魅力が生まれていきそうだ。

これから見ごろの植栽地

豊岡駅
野の花マット(春~秋)
敷地駅
ノリウツギ(6月~10月)/ヘレニウム(6月から10月)
寸座駅
アナベル(5月~6月)
奥浜名湖駅~尾奈駅間
ユキヤナギ(4月)

※気候条件によっては咲いていない可能性もございます

花のリレープロジェクトとは

「浜松いわた信用金庫」、「天竜浜名湖鉄道」、「はままつフラワーパーク」の3つの企業が母体となり、地域に暮らすみなさんと一緒に天竜浜名湖鉄道の沿線に花を植えることで地域の活性化を目指すプロジェクトです。

アダプト・プログラムとは

アダプト(ADOPT)とは英語で「○○を養子にする」の意味。一定区画の公共の場所を養子に見立て、市民がわが子のように愛情をもって面倒をみる(=清掃美化を行い)ことを「アダプト・プログラム」といいます。