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がんばる応援隊シリーズ10 天竜花の会

(2020年7月16日号掲載)

天竜浜名湖鉄道の二俣本町(ふたまたほんまち)駅は、浜松市天竜区二俣町にある無人駅。駅舎東半分は1日1組限定の宿泊施設となっている。鳥羽山公園や二俣城址・清龍寺への玄関口、静岡県立天竜高等学校の最寄り駅でもある。

天竜花の会

旧天竜市の住民、約200名からなり、40年ほど前から二俣本町の花壇を整備している。中村政代会長(前列中央)ほか60代~90代までの女性を中心に活動。

第10回は、昨年2月天竜浜名湖鉄道の二俣本町駅南側線路沿い約110mにわたり、アジサイとノリウツギを植栽し管理を行っている、天竜花の会の皆さんにお話を伺いました。

花を愛する仲間の絆でアジサイの駅を守り育てる

「園芸界で有名な吉谷桂子先生と塚本こなみ先生が植栽の指導してくれると聞き、そんなすごいことを一緒にできるのかしらと信じられませんでした」と、天竜花の会の皆さんは、初めて花のリレー・プロジェクトの説明を受けた際、とても驚いたという。

二俣本町駅は、昨年アダプトメンバーである天竜花の会、天竜高校や地元企業の皆さんが植栽を行い、草刈りも行った。今年も春と秋に合同で草刈りや手入れを行う予定だったが、新型コロナの影響で中止に。現在は、天竜花の会の皆さんが、率先して草刈りを行っている。

「花の世話をするのは大変ですが、どんな花が咲くだろうと、成長する様子を見るのは、子どもを育てているみたいで楽しい」と話す90代のメンバー。自分がご飯を食べる前に水やりをするほど花に心を寄せている皆さん。「心を同じにする良き仲間とのつながり、絆があるからこそ続けられるのよね」と互いに顔を見合わせた。

天浜線の良さを伝え、もっと活動を広げたい

花の世話をしていると、「線路沿いに植えたアジサイと列車を一緒に撮りたいので、美しく映える雨の日にまた来たい」などと、声を掛けてくれる人が増えたという。

今後はいかに若い世代へつなげていくか、どう活性化していくかが課題だ。「コロナ禍が落ち着いたら、活動を共にする天竜高校の生徒さんたちと話したいですね」、「私たちも天浜線に乗って食事をしたり花を見たりして、他の駅で活動する人たちとも交流したい」と話す。

青やピンクのアジサイに始まり、7月にはアジサイの仲間ノリウツギが白い花を咲かせる。「駅で花の手入れをする私たちを見かけたら、声を掛けてください」と人にもやさしい皆さんの活動がプロジェクトの輪を広げていく。

3密を避け活動再開へ!

本プロジェクトは、今年2月に植栽地18箇所の植栽を終えたが、新型コロナウイルスの影響で4月より活動を中止していた。しかし、先月緊急事態宣言も解除され、3密を避け7月より再開する事となった。今後、本活動により県西部地域の活性化、観光振興を図っていく。

2019年2月4日、天竜花の会、天竜高校、地元ボランティア団体など約50人が参加して駅南側線路の斜面約110mにアジサイ230株、ノリウツギ40株を植栽。今年6月見事にアジサイが咲いた。初夏には白いノリウツギが見頃を迎える。

これから見ごろの植栽地

フルーツパーク駅
ゼフィランサス他(6月~10月)
気賀駅
スイセン各種(4月~11月)
金指駅
シモツケ、フジバカマ他(4月~9月)
岩水寺駅
フジバカマ、ツワブキ他(7月~12月)
敷地駅
ノリウツギ、ヘレニウム(6月~10月)
遠江一宮駅~敷地駅間
ミソハギ(7月~9月)

※気候条件によっては咲いていない可能性もございます

花のリレープロジェクトとは

「浜松いわた信用金庫」、「天竜浜名湖鉄道」、「はままつフラワーパーク」の3つの企業が母体となり、地域に暮らすみなさんと一緒に天竜浜名湖鉄道の沿線に花を植えることで地域の活性化を目指すプロジェクトです。

アダプト・プログラムとは

アダプト(ADOPT)とは英語で「○○を養子にする」の意味。一定区画の公共の場所を養子に見立て、市民がわが子のように愛情をもって面倒をみる(=清掃美化を行い)ことを「アダプト・プログラム」といいます。