Home > くらし・カルチャー > フォーライフ > 家族や大切な人たちへ、伝えたい気持ちを記そう エンディングノートのすすめ

くらし・カルチャー

暮らし編

家族や大切な人たちへ、伝えたい気持ちを記そう エンディングノートのすすめ

自分に万が一のことがあったとき、あなたの気持ちを家族にどう伝えますか。今話題の「エンディングノート」について、日野会計事務所(浜松市北区初生町 TEL053-438-8141)で代表取締役・税理士の日野藤司さんに伺いました。 (2010年2月11日号掲載)

気軽に書ける遺言ノート

forlife100211A.jpg

突然の事故や急病で命を落としたり認知症にかかって周りの人がわからなくなったり…。明日の自分は誰にもわからないものです。万一のことが起きた時、たとえ大切な家族や友人たちに伝えたいメッセージがあっても届きません。例えば延命治療を希望するのか、臓器提供を考えているのか、葬儀はどうしてほしいのか、など思ったことを身内に伝える方法の一つが「エンディングノート」です。

エンディングノートは法的効力を持たない遺言書。遺言書のように堅苦しいイメージはなく、本人が好きなノートを選んで自由に書けばよいのです。形式はありませんが「決まった枠の中に書く方が楽」という方のために、いろいろな種類のエンディングノートが市販されています。中には自身の経歴や思い出を書いたり写真を貼ったりするページがあるものも。もちろん思い出や家族への思いを知らせることも必要ですが、大切なのは「家族に何を知っておいてほしいか」。医療や介護の要望、葬儀や遺品分けなどについての希望は必ず書きたいものです。



親族や交友改めて見直す


forlife100211B.jpg

外せない記載事項の一つに「親族図」があります。疎遠になっている兄弟の家族構成も含め、親せき関係を一度系図にしてみましょう。これは「葬儀には親族の誰を呼ぶの?」という疑問を解決するヒントになります。

また交友関係も忘れずに。年賀状のやりとりをしている人はもちろん、「この人には言葉にできないほどお世話になった」などの事実を家族が知らないこともあります。「この品はこの人に渡して」という思いを伝えることも可能です。



金銭トラブルを避けるために

「財産はないから」という人も相続税がかからないだけで実際にはわずかでも貯金があり、生命保険に加入しているケースがほとんど。中には借金(ローン返済)を抱えていたり、個人間のお金の貸し借りや保証人になったことを忘れていたりする場合もあります。

たとえ仲の良い家族でも財産分けの際には不満が出ることも。それを避けるためにお金に関する記載は確実に行い、変化があればその都度書き換えましょう。保険証券などは保管場所の記載も忘れずに。そして、遺産配分時に不平等な結果を招かぬよう「長男が家を建てるときに500万円あげた」などの過去の事実も記録を。

記憶を整理して記入していくうちに、遺言書に書いたほうがいい事柄も見えてきます。自分の備忘録として活用もできるエンディングノートは定年後には必ず、できれば生活が安定してくる50代から始めるのがいいでしょう。

ページの先頭へ