び〜が行く!工場見学
静岡濾布(ろふ)有限会社
布の織り方の一つ「からみ織り」で昔から全国に名をはせる浜松市の村櫛地区。積み上げてきた織りの技術で「和紙タオル」という画期的な製品を生み出した静岡濾布有限会社(浜松市西区村櫛町 TEL053-489-2331)をのぞきに行ってみたよ。 (2010年1月21日号掲載)
漁師の網から出発
村櫛の大切な伝統産業、織物の火を消すまいと頑張っているのが1921年に創業した静岡濾布有限会社なんだ。漁師だった初代が「からみ織り」を使って、シラスや桜エビ漁で使う新しい網を開発したのが始まりなんだって。第二次大戦後はその魚網を元にして、餅米を蒸す時にせいろに敷く「ふかし布」を作り全国へ販売するんだ。ふかし布が家庭から姿を消すと、今度はからみ織り浴用タオルの開発をスタート。綿のふっくら織りタオル、現在の主力製品である和紙タオルを作ったんだ。工場ではほかにも婦人服の布地や豆腐作りに使う布なども制作しているんだって。
3種類の糸が織りなす技
工場見学では工場の歴史と織物産業の変遷が学べるよ。特許技術の「遠州からみ縮れ織り」の説明もしっかり聞こうね。また、テレビで紹介された和紙タオルの映像も一緒に見ることで、紙でできているのに風呂で使っても切れたり溶けたりしない理由がより分かりやすくなるよ。
実際の布の制作過程は工場の稼働状況により一部見学することも可能。のりづけされた糸をボビンに巻き取り織機に架ける準備をしていく工程や、和紙タオルを作る糸の作業ではテープ状に加工された和紙とテンセル(パルプ繊維)、熱収縮糸(化学繊維)をより合わせていく様子などが観察できるんだ。なお、布を織る現場には入れないけど、織り上がった布の染色作業と染められた布を干す作業は見ることもできるよ。



熱湯でパイル地に変化
体験コース「タオルのしゃぶしゃぶ」では和紙タオルが1年以上使える謎と仕組みを自分の目で確認しよう。網目状に織られた平坦な生地を熱湯にさっとくぐらせると熱収縮糸のみ縮み、和紙とテンセルは元の長さのまま残るんだ。短くなった熱収縮糸の間に2種類の糸がたるんで残ると、パイル状の布に変化しふんわり感と耐久性が出るんだ。しゃぶしゃぶの後には布地をゴムで所々縛って柄を作り、染色して完成させよう。自分で仕上げたミニタオルは持ち帰ることができるよ。
見学、体験時間は午前9時〜午後5時で1名からOK。40名程度まで受け付けてくれるよ。和紙タオルのしゃぶしゃぶ体験はお土産付きで500円。見学のみは無料です。所用時間は30分から1時間程度。無休だけど電話で予約をしてね。なお、工場内の見学は申し出があった場合のみとなります。




