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知らないと損する女性のためのマネー講座-その9

パートに出るなら知っておきたい損をしない「働き方」

(2016年5月12日号掲載)

アルバイトに残業代は出る?

まずはクイズに挑戦しましょう。次の項目のうち、アルバイトやパートなど非正規雇用の社員でも取得できるものは何でしょう?①残業手当②有給休暇③労災保険。ちょっと難問ですね。

答えは「全部取得できる」です。一般的に誤解されていることも多いのですが、アルバイトやパートの人でも1日8時間、1週40時間を超えていたら残業手当が支給されます(10人未満の商業・接客娯楽業の場合は週44時間)。

また、条件を満たせば有給休暇を取ることもできます。これらは労働基準法によって定められている労働者の権利で、正社員・アルバイトの差はありません。

有給休暇は労働日数で変わる

フルタイムで働く労働者の場合は、継続勤務日数によって有給休暇の日数が決まります。一方、1週間の労働時間が30時間未満の場合、週の労働日数によって取得できる有給休暇の日数は変わります。

下の表を見てみましょう。週に3日、働きに出る人は半年間勤めていれば5日間の有給休暇を取得できます。さらに1年半勤めれば1日増えて、6日間の有給休暇を取ることができるというわけです。ただし、いずれの場合も決められた労働日数の8割以上の出勤が必要です。

7つの項目をチェックしよう

また、昨年の法改正では、50人以上の従業員がいる会社に、従業員の「ストレスチェック」を行うことが義務付けられました。これは労働者のストレス状態を調べるチェックで、うつ病などのメンタルヘルス不調を未然に防ぐものです。

「ブラック企業」「ブラックバイト」なる言葉も生まれ、劣悪な労働環境を改善していく機運が高まっている昨今。労働者の方にも、働く上での基本的な法律知識が求められています。アルバイト・パートを始める際には、上の7つのチェック項目を頭に入れておきましょう。

働く前に知っておきたい7つのポイント

  1. 働く前に、労働条件の確認を
    契約期間、就業場所、業務内容、始業終業時刻や休憩時間、休日と勤務日、休暇、賃金、退職手続きなど
  2. 賃金は毎月、決められた日に全額払いが原則!
  3. アルバイトにも残業手当はある
  4. アルバイトでも条件を満たせば、有給休暇が取れる
  5. アルバイトでも仕事中のケガは労災保険が使える
  6. アルバイトでも会社都合の自由な解雇はできない
  7. 困った時は総合労働相談コーナーに相談を。
    浜松 053-456-8148/磐田 0538-32-2205

【取材協力】
ファイナンシャルプランナー・社会保険労務士有資格者 初世真紀子さん