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健康保険が適用されない「先進医療」に備える

(2016年6月2日号掲載)

高度な医療技術高額な自己負担

先進医療とは、大学病院などで研究・開発された高度な医療技術のこと。公的な医療保険の適用対象とするかを評価する段階にあるもので、厚生労働省へ申請した病院にのみ認められる治療です。平成28年度4月1日現在で97種類の治療が登録されています。

先進医療は現状、健康保険適用外の治療です。例えば左図のような治療が代表的な先進医療ですが、いずれも高額な自己負担がかかります。現実的には、かなりのお金がないと受けるのは困難といえるでしょう。

特約が付けられない生命保険も

先進医療の利用者数は近年、増加傾向にあります。平成22年7月~翌年6月までの利用患者数は1万4505人だったのに対し、平成26年の同期間の患者数は2万8153人に増えています。

そんな時代背景を受け、最近の生命保険には、先進医療特約の保障が付加できるものが多くあります。保険料は月額100~200円程度のものが一般的。もし先進医療を受けることになった場合、技術料と同額が保障されます。ただし、契約してから多くの年数が経過している保険には、特約が付加できない場合もあるので注意が必要です。

また、生命保険で給付金を受給するには、治療を受けた日に先進医療として厚生労働省に認められている必要があります。治療を受ける予定日が決まったら、病院や厚生労働省のウェブサイトで必ず確認を。先進医療を受けた際には、領収書を大切に保管しておきましょう。健康保険が適用されなくても、確定申告で医療費控除の対象になります。

増える負担に備えよう

今年4月から、紹介状なしで大病院を受診すると、5000円程度の自己負担がかかる制度が導入されました。平成28年度からは、入院時の食事負担が1食260円から360円に値上げされ、平成30年度には1食460円になる予定です。医療技術が進むほど、混合診療(保険診療と自由診療を組み合わせた診療)も拡大されるといわれています。

このような時代に向けて、治療費負担を軽減する備えは自分自身で行う必要があります。生命保険を活用するほか、先進医療を受けるためにローンを組むという人も多くいます。いざという時に幅広い治療の中から選択できるよう、準備をしておくことが大切です。

【取材協力】株式会社SBSプロモーション生命保険部 フリーダイヤル0120-154-654