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いま輝く人 びぶれ・インタビュー

佐治 由洋 WRO浜松予選会ベーシック部門優勝

(2015年8月27日号掲載)

佐治由洋さん

8月9日、静岡大学浜松キャンパスでワールド・ロボット・オリンピアード(WRO)浜松予選会が開催された。WROは50カ国の子どもたちが参加する国際的なロボットコンテスト。予選会では「エキスパート」と「ベーシック」の2部門が行われ、佐治由洋君(9歳)・愛美さん(7歳)の兄妹チーム「ウルトラS」がベーシック部門で優勝を果たした。

WROで使用するロボットは、レゴブロックにモーターやセンサーを取り付けたものを使用。競技者は事前にパソコンでプログラムを組み、ロボットに指定のコースを走らせることで技術力を競う。コース上にセットされた課題をクリアしつつ、ゴールを目指すのが競技の大まかな流れだ。

佐治兄妹はこの競技ですべての課題を完璧にクリア、さらにタイムも31.12秒と全チームの中で最速を記録した。兄の由洋君は「優勝を狙っていたのでうれしいです。ロボットのスピードを上げるため、センサーを使うタイミングを考えて走らせたのが工夫したところ。進行方向を調整するのが難しかったけど、直線ではフルスピードが出せてよかった」と振り返る。

上級生がひしめく中、優勝を果たした佐治由洋君(右)と妹の愛美さん)

由洋君が本格的にロボット作りに取り組み始めたのは昨年3月から。子どもたちにIT技術の基礎を教える「浜松ITキッズプロジェクト」や「ITロボット塾」に通い始めたことで、ロボット操作の魅力にのめりこんだ。妹の愛美さんもロボットの点検などを行い、力を合わせて今回の大会に臨んだ。

ベーシック部門の出場者は小学5年生が中心。小学4年生の由洋君は、上級生に交じって出場し、見事優勝を果たした。大会前、父親から「まだ早いから出るのは来年にしたら」とも言われたが、出場への意志は折れなかった。

「楽しそうだし、上級生に交じって自分の力を試してみたいと思ったから。プログラムを組んだり、ロボットを組み立てたりするのは難しいけど、もっと速いロボットを作って全国では3位以内に入りたい」
全国大会は9月20日に東京で開催。二人は過去の大会の様子をウェブサイトで見るなどして、早くも闘志を燃やしている。

【主な活動】
世界的なロボットコンテスト「ワールド・ロボット・オリンピアード」の浜松予選会に妹の愛美さんとともに出場。ベーシック部門で15チーム中1位に輝き、9月20日に東京で行われる全国大会に出場する。

【PROFILE】
2005年、浜松市生まれ。ITをテーマにした課外講座「浜松ITキッズプロジェクト」「ITロボット塾」に通い、ロボット操作の技術を学ぶ。将来の夢はエンジニア。