人物

Dream Interview

夢×原田道子(原田会計事務所)

(2018年5月24日号掲載)

やり方はいくらでもある!よろず相談窓口でありたい

原田道子

原田会計事務所代表取締役。税理士、社会保険労務士、宅地建物取引士、医業経営コンサルタントなど各種資格に合格。自ら250部屋以上のアパート、マンション、掛川GU、セブンイレブンなども所有。趣味は絵画。

社会の仕組みが分かれば女性の生活はもっと潤う

「儲(もう)かっている会社でもご主人がワンマン経営をしていると家計は四苦八苦...なんてお宅もあって。そういったご家族からの相談もたくさんありますよ」。原田道子さんは、税理士として窮地に追い込まれた会社や家族に最善を尽くしてきた。

「経営者は誰しも会社や家族を守るために一生懸命です。困っている人は、今している努力が裏目に出ていることに気付いていないだけ。そんなとき、奥様やサポートする女性がもっと世の中の仕組みを知っていて、自分で動くことを厭(いと)わなければ生活の糧を確保することは案外たやすい、ということを私は伝えたいんです」

常に穏やかな口調の原田さんだがクライアントのため、家が栄えるためには厳しい事実もズバリ言い続けてきた。

顧客の思考を見極め将来に繋がる道へ

昭和56年、初めて会計事務所を開業。ちょうどそのころHY戦争(本田技研工業とヤマハ発動機のオートバイ市場における熾烈(しれつ)な競争)が勃発していた。大きな設備投資があだとなり倒産に追い込まれる関連企業の始末に寄り添うのが当時の仕事だった。「キツイ仕事でしたよ。社長さんたちに伝えるんです。この時期に閉じれば家は残る、でもココだと家もない...。そんな計算ばかりでしたからね」

複数の案件を取り扱う中、原田さんはある問題に気付き始めた。「相手の考えが間違っていたらビシッと言う、これも大変ですが会計の仕事とはそういうものなのでそれはまだ良いんです。でも、当時は私の力不足もあって相手のやりたいこと、考えが見えずに事業計画書の提案に困ることがありました」

この問題は自身の経験不足だけではないと判断した原田さんはすぐに、アメリカで開発された潜在脳波(α波)開発の勉強に取り組んだ。その結果、クライアントの強み、思考を引き出し、形にする方法を習得。人の行動パターンを変えるのは難しいが、習慣化するよう計画を立てて寄り添い続けることで数々のクライアントを本人が希望する正しい道へ導けるようになったという。

経営企画も趣味の絵もゼロから生み出す面白さ

上は偶然遭遇した「ツール・ド・フランス」を描いた作品。左も渡仏中に作画。見たままではなく、デザインされた色遣いが特徴的。

「私、税理士ですけど数字とか、ホント大嫌いなんです(笑)。でもクライアントのための経営企画を作り上げるのは好きですね。面白いなんて言ったら怒られちゃうかもしれないけど、今ある事実を整理して見極めて計画するのは楽しいですよ」。経営企画や資産管理の話をする原田さんの笑顔は、趣味の絵画の話をしているときとまったく同じだった。

「絵は子供の頃から好きでした。本当は絵を描いて暮らしていきたかったぐらい。高校を卒業して東京の短期大学に行ったんですけど、それが親の勧めた女性の経済専攻の学校で。数字が嫌いだったから3カ月で退学届けは出したけど、親に連絡され2年間は真面目に勉強?をしました。卒業間近、就職先を決めてなかった私に、短大の講師が『卒業後行くとこなければうちに来るか?』 と声をかけてくれて、入ったところが会計事務所。当初業務はちんぷんかんぷん... 。だからカバン持ちしてました。今考えれば、結局はそれがきっかけでこの道に入ったのかもしれませんね」

好きな絵は今も続けている。旅先で見た街角を切り取ってみたり、家族の何気ない日常を描いてみたり。今では個展の開催や、会員制絵画団体「チャーチル会」で開かれる東海大会や全国大会では賞を受賞するなどの腕前を持つ。

「見たものをそのまま描くことは少ないですね。想像して作り上げるのが好きだから」。仕事でも趣味でも、ゼロから企画することで原田さんの脳は日々活性化している。

実践して修得 その知識を皆様へ

原田さんには資産家という一面もある。アパート、マンションは250部屋以上に加え、100円ショップ「レモン」やドラッグストア「杏林堂」なども取得し、さらに新たな計画もある。

「資産管理って、自分でやらないと分からないこともたくさんあるんです。例えば家を建てるなら景気が悪い時が良いでしょう。地価も人件費も安く済むから。こういう実体験をふまえて知ったことを、今の社会に当てはめながら周りの人に教えてあげたいですね。だからセミナーも大切だと思って続けています。一度聞いただけでは(ふーん、そういう考えもあるのね)ぐらいで終わってしまうけど、二度、三度聞くと内容が深く理解できて良い行動につながることがあるから。本当は困らないようにサポートできるのが一番ですけど、もし困ったことがあればどんなことでも相談に乗れる存在になりたいですね」。熱意あふれる言葉の端々に、女性らしい優しさが垣間見える。

原田会計事務所

浜松市中区葵西1-2-15 053-414-5885

税務、資産、労務、経営企画の4本柱で企業経営をサポート。事業継承、相続対策なども将来を見据えてアドバイス。