人物

Dream Interview

夢×村松貴通 (社会保険労務士法人村松事務所・株式会社浜松人事コンサルタント)

(2018年10月11日号掲載)

日本をリードする社労士へ。社会事業家として地元に恩返し

会社の就業規則作成や給与計算などを行う社労士。そのプロフェッショナルが独自の視点を持って、生まれ育った地元の「地方創生」のために立ち上がった。

地域と子どものために国や市の課題解決をサポート

村松貴通(むらまつたかみち)さん

旧浜北市出身、41歳。浜松西高校卒業。中央大学法学部卒業後、地元金融機関に入社。25歳で独立開業。実務の傍ら中央大学大学院戦略経営研究科で研究を続け40歳でMBA取得。4児の父親。

今年度、村松貴通さんは「文部科学省人材確保支援事業」の実行委員に就任した。社労士とは無縁のような肩書きだが、この目的は平たく言えば「幼稚園の労務管理の改善」。大切な子どもたちを育てる優秀な職員を養成することは国を挙げての重要な課題だ。そのためには労働環境の改善が必要であり、今回、村松さんは社労士と人事コンサルタントの経験を生かしてサポートを行うこととなった。

「来春から施行される働き方改革関連法について、講演依頼を多方面の団体さまからいただいております。この改正は長時間労働の是正や同一労働同一賃金の実現など、これまでの仕事や賃金のあり方を一変させる非常に大きなもの。製造業、サービス業、建設業、運送業など多彩な業種や規模の事業所に影響が及ぶため、この労働大転換期をどう乗り切り、自社の『働き方改革』を実現していくかで今後の企業経営も大きく変わってくると言えるでしょう」

このほか、浜松市が取り組むワーク・ライフ・バランス等推進事業所認証制度の審査基準を作り、企業への現地調査も行い、事業の立ち上げを支援したのも村松さん。生まれ育った町が良くなるための取り組みに積極的だ。

起業への熱い想い 枠にとらわれない起爆剤を投入

村松事務所の1階に展示されているスーパーカブ。起業当時はこれに乗って2年間で1万件もの企業を訪問。その活力みなぎる精神に、刺激を得たい多くの起業家たちが村松事務所を訪れている。

現在、約25人のスタッフと近代的な自社社屋で働く村松さん。静岡県から通算5回の「経営革新計画」を承認され、士業で全国オンリーワンの実績は、業界でも一目置かれる存在。企業からの相談数は年間3000件以上にも上る。とはいえ「僕だってゼロからのスタートでしたからね。今は行政の支援などがあるけど当時は何もありませんでした。今の起業家は恵まれていると思います」。しかし実際そのような支援だけで起業することは難しいと考え、村松さんは「浜松人事フォーラム2018」を来月15日にホテルクラウンパレス浜松で開催する。「このフォーラムは起業家はもとより、企業の異業種進出や新たなビジネスアイデア創出も視野に入れています。テレビ番組に出演した女性敏腕社長の講演は今後のビジネス展開のヒントになると思いますのでぜひご参加ください」

この取り組みもまた社労士とは畑違いだが、村松さんの熱い起業家魂が彼を突き動かしている。「質の高い社労士業務は当たり前なんです。僕は社労士の枠にとらわれず、経営者や起業家にこれからもエネルギーを与え続けたいと思っています」。そう語る村松さんのバイタリティーあふれる言動にこれからも目が離せない。

村松さんが求められている理由

後輩ながら刺激となる存在
村松さんとは金融時代からのお付き合いです。若くして独立し、会社を育ててきた姿をずっと見てきました。年齢で言えば私の方が20歳ほど先輩になりますが、彼の頑張りは大きな刺激になっています。
有限会社玄建築設計室 代表取締役・一級建築士 金子力千さん
労務改善で社員の意欲が向上
一定の労務水準を満たした企業に与えられる村松事務所独自の「プラチナホワイト認定」。企業診断を受け、労務改善したおかげで社員が働きやすい環境が整い、モチベーションが上がりました。
有限会社天竜堂 代表取締役 内山 淳さん
他者とは違う独自性が魅力
働き方改革は大きな社会問題です。村松さんが行う「ホワイト企業認定」のようなきめ細かい働き方改革を普及させる取り組みなど、他の社労士とは異なるアドバイスが、村松さんが求められている理由でしょう。
中央大学法科大学院教授・弁護士 山田省三さん
社会保険労務士法人 村松事務所
株式会社 浜松人事コンサルタント

浜松市浜北区本沢合829 053-586-5318

労使ともに納得できる労務管理で中小企業をサポート。また日ごろの労務管理指導に基づく人事コンサルティングも展開中。