市民みんなで命を救う使えて安心「AED」!
AEDをご存じですか。「学校で行った救命講習で知った」と話す森下恵子さんと真由さん親子(浜松市)が、もっと詳しくAEDについて知りたいと、消防局とAED設置店を訪ね、実際に使用方法も学んできました。
救急車を待つ時間が肝心

まず、浜松市消防局警防課主任の山下文子さんに話を伺いました。AEDとは日本語で自動体外式除細動器。事故や発作などで突然倒れ、心臓の機能が失われる「心室細動」状態になったとき、電気ショックを与え正常な働きに戻す機器のことです。心臓は停止後1分経過するごとに救命率が約10%ずつ低下するといわれ、救急車が現場に到着するまでの平均7分間に何も処置をしないと、生存率は30%まで低下してしまいます。「AEDは2004年から医療従事者でない一般市民も使用可能になったので、救急車を待つ間に救命処置ができれば命を救うことのできる可能性が相当高まります」と山下主任。
現在浜松市内では、学校やスポーツ施設、大型店舗、駅などに約800台が設置され、実際に使用し救命した事例もあります。同局の鈴木秀俊消防長から「浜松は消防防災への意識が高い地域。市民から消防、医療機関へと確実な救命リレーができる都市(まち)を目指し、AED設置場所を周知させていきたい」と聞いた森下さん。私たち市民がAEDがどこにあり、どう使うかをしっかり理解しておくことが大事と意識を高めたようです。
体験で身に付く救命処置

森下さん親子は消防局が実施する救命講習を受講。倒れている人を発見したら周りの人に助けを求め、手分けして119番通報とAEDを確保し、人工呼吸と胸骨圧迫(心臓マッサージ)を行う流れを講義と実技で覚えます。「電気ショックを与えるなんて私にできるの」と心配していた真由さんですが、AEDはパットを傷病者の体に貼り付けると、心臓の動きを自動解析し、電気ショックが必要な人だけに流れる仕組みなので安心。装置の音声説明に従い、中学生の真由さんも立派に応急手当てができました。

「AEDの使い方や心臓マッサージの力加減なども理解でき自信がついた」と真由さん。その場では気が動転してしまうので定期的な復習が大切と感じた森下さんは「学校や各地域の救命講習に積極的に参加したい」と話します。消防局は定期的に救命講習を実施中。講義と実技の3時間講習を受けると、「普通救命講習修了証」をもらえます。浜松市ホームページで救命講習開催日が閲覧でき申し込みも可能なので、ぜひ誘い合わせて受講してみませんか。

AEDマップは命の鍵
現在、株式会社浜名湖国際頭脳センターでは「救命の鎖」というプロジェクトの一環で浜松市内のAED設置場所を誰もが把握できるマップ制作を進めています。この事業の救命地域リーダーの一人中村睦美さんが、担当する地元のAED設置店(エネオス)を訪問すると聞き同行させてもらいました。
中村さんは自身が心筋梗塞で倒れ、救命処置の大切さを痛感し、AED調査・普及に協力する毎日です。「身近なガソリンスタンドやコンビニなどが積極的に設置し、周囲に公開してくれるとうれしい」と中村さん。「今月からAED設置機関を訪問しているので、密に情報交換していきたい」と話します。
いち早くAEDを設置した株式会社西日本宇佐美浜松西インター給油所では、レジ横に目立つように置かれていました。「お客様はもちろん、地域の方のためにAEDを活用してほしい」と、同店店長の藤原久隆さん。従業員全員が普通救命講習の修了証を持ち、定期的に講習を受けているので救命対応にも自信があるといいます。森下さんは「AED設置店と市民の絆が町の安心につながると感じます」と話し、救命地域リーダーの必要性を実感したようです。

浜松市/救命講習の受講申請をするときは
http://www.city.hamamatsu.shizuoka.jp/lifeindex/life/disaster/shobo/kyumeikousyu.htm
浜松市/救命講習受講申請(インターネット申込)
http://www.city.hamamatsu.shizuoka.jp/e-shinsei/hfd/kyumei.htm



