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7月1日(土)~8月31日(木)

暑いときはお寺に行こう。遠州三山 風鈴まつり

(2017年6月22日号掲載)

蒸し暑い季節がやってきました。こんな時は涼を求めに、袋井市の遠州三山を訪ねてみませんか。来月から、3つのお寺が境内に風鈴を飾る「遠州三山 風鈴まつり」が始まりますよ。

心静まる涼しい音色

ついに楽しい夏到来!......と言いたいところだけど、暑い季節は体が疲れやすかったり、イライラしやすかったり。涼しい場所を求めてさまよう「避暑地難民」も多いのでは?そんな人はこの夏、遠州三山に出かけてみよう。

遠州三山とは、袋井市にある可睡齋・油山寺・法多山のこと。来月から始まる「遠州三山 風鈴まつり」は、3つのお寺が境内にそれぞれ個性あふれる風鈴を飾り、訪れた人に涼しげな夏のひと時をプレゼントしてくれる。

お寺と風鈴、実はこの二つは切っても切れない関係にあるのをご存じだろうか?一説によると、風鈴のルーツはお寺で厄除けのために使われる風鐸(ふうたく)にあるといわれている。風鐸はお堂や軒の四方に吊るされ、この音が聞こえる範囲は災いを避けることができると信じられてきた。

そんな歴史を知ると、耳慣れた風鈴の音色もどこか神聖な感じに聞こえてくる。そもそも豊かな自然に囲まれた遠州三山は、古くから人々の心を癒やし続けてきた聖なる場所。期間中は三山をはじめ、市内各所で夏限定の"おもてなしスイーツ"の販売も行われる。ひんやり涼しい音と味で、心地よい夏のひと時をお過ごしあれ。

可睡齋

境内を彩る3000個の江戸風鈴
秋葉総本殿 可睡齋(かすいさい)

応永8年(1401年)、如仲天誾禅師によって開山された曹洞宗の名刹。火防総本山・秋葉総本殿と称され、全国から信仰を集める祈祷の一大道場。大河ドラマで注目を集める井伊家との縁も深く、掛川城主・井伊直好とその父・直勝の墓がある。

袋井市久能2915-1/tel.0538-42-2121
時間/8:00~17:00
拝観料/500円(小学生以下無料)
www.kasuisai.or.jp

まるで縁日に来たみたい!「風鈴まつり」の期間中、可睡齋の境内に、江戸風鈴のトンネル「風鈴の小道」が登場する。江戸風鈴とは、江戸時代から作られているガラス製の風鈴のこと。丸っこい形が愛らしく、風が吹くとカランコロンと音を立てて揺れる様を見るのも楽しい。

"小道"に使われる風鈴は、その数なんと約2000個。赤や緑、黄色など、12色の色鮮やかな風鈴に囲まれながら歩いて、色彩の世界を体感しよう。さらに、中庭には1000個の赤い江戸風鈴を使った「赤富士」が登場。拝観者には毎日限定100食の「冷やしぜんざい」も用意されているから、のんびりとした時間を満喫できそう。

油山寺

心休まる南部風鈴の音色
目の霊山 油山寺(ゆざんじ)

大宝元年(701年)、行基により開創された真言宗の古刹。掛川城の大手門を移した山門、三重塔、本堂内厨子は国指定重要文化財。足腰健康のお寺としても知られる。

袋井市村松1/tel.0538-42-3633
時間/6:00~18:00
拝観料/300円
www2.wbs.ne.jp/~yusanji/

鳥の声や虫の声、小川のせせらぎ......。緑に囲まれた油山寺の境内からは、心静まる癒しの自然音が聞こえてくる。そんな景色と調和するように、期間中はお堂のところどころに南部風鈴が飾られ、上品な鈴の声を聴かせてくれる。

南部風鈴は、岩手県の名産・南部鉄器で作られた風鈴。今回飾られる風鈴は東北震災の復興を祈願し、現地から取り寄せられたものだ。鉄ならではの透き通った音色からは、平和への祈りも感じられて、自ずと心も穏やかに。境内の売店には名物の「ごりやくまんじゅう」のほか、緑茶の冷やし甘酒やわらびもちなども登場する予定だ。

法多山

願いが叶う?思いを風鈴に込めて
厄除観音 法多山尊永寺(はったさんそんえいじ)

神亀2年(725年)、聖武天皇の勅命を受けて行基により開かれた高野山真言宗別格本山。本尊の正観世音菩薩は厄除け観音として広く信仰され、多くの参詣客でにぎわう。

袋井市豊沢2777/tel.0538-43-3601
www.hattasan.or.jp

願い事を書いて飾ろう!風鈴まつりの期間中、法多山には「願かけ風鈴」が登場する。自分の願い事を短冊に記して奉納すると、風鈴に付けて境内に飾られる。みんなの願い事が集まった様子は、まるで七夕みたいでロマンチック。和紙作家の作品とのコラボ展も開催され、日本の夏をたっぷり堪能できる。

さらに、夏限定のスイーツもお見逃しなく。法多山の定番の「厄除だんご」と、抹茶のかき氷が合体した「厄除氷」(500円)が来月から登場する。さらに、昨年オープンしたばかりの門前ごりやくカフェでは「氷室さまの氷甘酒」(250円)も販売される。