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我らがご長寿将軍に学べ

実践!家康式の健康術

(2011年9月8日号掲載)

 

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質素な食事を心がけ、食べる物にも非常に気を使ったといわれる徳川家康。普段はどんな料理を食べていたのでしょうか。家康の好物や当時からある食材を使って、ゆかりのメニューを2膳作ってみました。


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イワシ丸干し
海や川でとれた地魚を好んだといわれます。魚には血液の流れを良くするDHAやEPAが豊富に含まれます。浜松にいた頃は入野で捕れたフナをよく食べたとも。

つる菜のくるみ酢和え
つる菜は夏によく採れる昔ながらの青菜。これをゆで、くるみを擦ったものに三杯酢を合わせた「くるみ酢」であえました。

きゅうり納豆
戦国時代に陣中食として重宝した浜松名物・浜名納豆。家康は特にお気入りだったようで、以降、江戸時代の歴代将軍にも献上されていたとか。

麦飯
麦飯は家康が健康食として好みました。白米よりも低カロリーで食物繊維を多く含みます。

とろろ汁(青のりかけ)
とろろも家康が好んで食したといわれる食材。麦飯は固いのでとろろを掛けると喉ごし良く食べやすくなるんです。
興津鯛焼き
興津鯛とはアマダイの生干のこと。これを献上した給仕の名が「興津」だったことから家康が名付けたと伝えられています。

かくや香物(たくあん、なすのぬか漬け)
漬物を細かく刻んだものを「かくや」といいます。晩年に歯が悪くなった家康のために、岩下覺彌(かくや)という料理人が刻んだ漬け物を献上したことがゆえん。

あつめ汁(八丁味噌上澄仕立)
岡崎生まれの家康は八丁味噌が大好で、具だくさんの味噌汁を好んだそうです。ここでは里芋、ごぼう、しいたけ、麸(ふ)、大豆など旬の食材を使った汁物に仕立てました。大豆や麩はタンパク質が、ごぼうやしいたけは食物繊維が豊富に含まれています。


季節外れはご法度!天下を取った食事法

tokushu110908A3.jpg 倹約家で我慢強い性格だった徳川家康。「鳴かぬなら鳴くまで待とうホトトギス」の句から分かるように、チャンスが来るまでじっと耐えることで天下を手中に収めました。そのために彼が日頃から実践していたのが「徹底した健康管理」。特に食事には非常に気を使ったといわれています。

普段の食事は天下人とは思えないほど質素。麦飯を好み、山のものや海のものをバランスよく取り入れた料理を食べていたそうです。また、旬のものを大切にし、季節外れの食材を口にすることはありませんでした。それにはこんなエピソードが。

ある冬の日、家康のもとに織田信長から季節外れの桃が届けられました。ところが家康は「これは珍しい」と言っただけで食べようとしません。側仕えが勧めると「珍味を口にして舌をおごりに慣れさせるのは身家を滅ぼす原因になる」と答えたそうです。一国の主が珍奇なものを好むと聞けば農民たちは競って季節外れのものばかりを作ろうとする。そんな無駄なことばかりしているのは国中の災いになると懸念したのです。

tokushu110908A6.jpg 今回は家康が愛した食べ物や当時あった食材を使って、家康ゆかりのメニューを作りました。参考にして普段の食卓に取り入れてみては。

<調理提供>
喜田芳子さん(喜田芳子懐石料理教室 TEL053-453-0105)

 

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織田信長をはじめ、多くの戦国武将がたしなんだという囲碁。その中でも家康の囲碁好きは有名です。そのハマりぶりは囲碁の家元制度を作り、家元のトップ棋士による対局「御城碁(おしろご)」を開いたほど。このように囲碁を“国技”とすることで、飛躍的に発展させた人物こそ徳川家康なのです。

囲碁は盤上に黒と白の石を交互に置き、石で囲んだ領土の広さを競う「陣取りゲーム」。浜松囲碁センター講師の嶋田康人さんは「囲碁は『盤の中の小宇宙』といわれるほど奥深く自由度が高いゲーム。数学的要素と芸術的要素が入り交じり、右脳と左脳をバランスよく鍛えることができると思いますよ」と魅力を語ります。

小学生のころから囲碁を始めたという浜松市中区のtaka110908.gif木佑芙紀さんは「ルールは子どもでも分かるくらいシンプル。対局相手の性格が分かったり、先を読む力が付いたりするのが魅力ですね」と話します。現在は子どもたちと一緒に、新聞に載っている棋譜を毎日眺めるのが日課なのだとか。長男の椎月紀(いつき)君も「石を取るのが楽しい」と夢中の様子です。

囲碁クイズ

tokushu110908B3.gif 【問題】
黒の手番です。白の石を取るにはどこに置けばいいでしょうか。(答えは一番下にあるよ!)

【基本ルール】
・黒と白、交替で石を置く
・相手の石を囲めば取ることができる
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家康の趣味といえば「鷹狩り」。鷹を使って野鳥や小動物を狩るこのハンティングは、野山を掛け回るスポーツとして戦国武将の間で流行していました。特に家康は生涯のうちに1000回以上の鷹狩りを行ったといわれるほど熱心に打ち込んでいたそうです。

郷土史家の加藤鎮毅さんは「鷹狩りは今でいうならゴルフのようなもの。そのほかジョギングやオリエンテーリングのような要素を合わせ持ったスポーツですね」と話します。野山を駆けまわることで心身を鍛えると同時に土地勘を養い、民衆の暮らしぶりを知る手段にもなっていたようです。

そんな家康の趣味を現代風に楽しむなら自然の中で行うウォーキングやハイキングがお勧め。戦国ゆかりの史跡を巡りながら歩けば楽しさ倍増です。10月23日(日)には北遠の山々に点在する城跡を訪ねるツアーイベント「山城歴史旅」が開催されます(詳細は下記)。鳥の声や木々のざわめきを聞きながら戦国ゆかりの地を歩けば、気分はまさに家康公!

浜松市制100周年記念 100夢プロジェクト
山城歴史旅のろしリレーと城址見学会


天竜浜名湖鉄道天竜二俣駅に集合したあと、天竜の二俣城コース、春野の犬居城コース、水窪の高根城コースの3つに分かれ、各山城やのろしリレー、周辺の神社仏閣を見学します。申し込みははがきに住所、参加者全員の氏名、年齢、性別、電話番号を明記の上、下記まで応募を。9月30日(金)必着。各コース先着30名。問い合わせは天竜観光協会<TEL053-925-5845>へ。

◆日 時:10月23日(日)
◆場 所:北遠の山城3カ所
◆参加費:3000円(山城弁当、お茶付き)

【申し込み】
<二俣城コース> 〒431-3311 浜松市天竜区二俣町阿蔵114-2 天竜観光協会ガイド部
<犬居城コース> 〒437-0605 浜松市天竜区春野町気田814-2 春野観光協会事務局
<高根城コース> 〒431-4101 浜松市天竜区水窪町奥領家2950 水窪観光協会



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