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ゴールデン街のアートが集結。日坂にGAW展がやってきた。

(2016年7月28日号掲載)

新宿ゴールデン街発のアートイベント「GAW展」が、掛川市・日坂地区で開催されている。宿場町の至るところに現代アートが出現。不思議な世界が広がっているぞ。

歴史とアートが融合

日坂に現代アートが大集合!新宿ゴールデン街発のアートイベント「GAW展」が、今月23日から日坂で始まった。GAWはGolden-gai Art Wavesの略称。8月27日までの期間中、路地や空き地、空き家、民家の軒先など、町の至るところでさまざまなアート作品を見ることができる。

新宿ゴールデン街といえば、多くの作家や芸術家らが集い、芸術文化の発信地となった飲食店街。GAW展は1999年、ゴールデン街に集うアーティストたちの作品展として始まった。ゴールデン街の路地を美術館に見立てて展示を行い、翌年からは山口県・沖家宝島、津軽半島の竜飛岬、フランス・オーベイ村といった地方や海外で開催。日坂のお茶メーカー「山英」の代表取締役・山崎英利さんが仕事でゴールデン街へ出入りしていたことから、第9回目となる今年の会場に日坂地区が選ばれた。

日坂は江戸時代、東海道の宿場町として栄えた歴史ある町。今も古い建物があちこちに残り、旅籠屋の「萬屋」「川坂屋」、商家の「藤文」などの建築物は一般公開もされている。一般の民家に屋号が書かれた看板が掲げられているのも、日坂の町の面白いところだ。今回のGAW展では、こうした古い建物と現代アートとのコラボも大きな見どころになっている。

森山大道ら大御所の作品も

出展作品の多くは、今回のイベントのために制作された新作だ。出展者は芸術大学の学生から60代~70代までと幅広い。地元の作家も含め、100人近くのアーティストの作品を見ることができる。写真家・森山大道、美術家・高山登ら大御所の作品を身近に見られるまたとないチャンスでもある。

実行委員代表の造形作家・久絽さんは「日坂は自然が豊かで歴史もある、日本の良さが味わえる町。この空間とアート作品をいかに融合させるかは、作家自身にとってもやりがいのあることだと思います」と話す。日常と非日常が入り混じる町・日坂。この夏休みは、ちょっと不思議な世界をのぞきに行ってみよう。