特集

健康のことなら何でも相談

かかりつけ薬剤師を見つけよう。

(2017年10月5日号掲載)

10月17日~23日は「薬と健康の週間」。普段、飲んでいる薬のこと、あなたはどれだけ知っていますか?自分に合った薬を見つけるため、何でも相談できる町の薬剤師を見つけましょう。

薬の飲み方を教えてくれる

昨年から「かかりつけ薬剤師」の制度がスタートしました。これは患者が特定の薬剤師を選ぶことで、個人の服薬状況や体調管理などのサポートが得られる制度です。平日だけでなく、夜間・休日でも薬や健康に関するアドバイスを受けることができます。

浜松市に住むSさんは昨年8月、レモン薬局寺脇店の薬剤師・清水慎也さんと「かかりつけ薬剤師」の同意書を交わしました。3月に脊柱管狭窄症(せきちゅうかんきょうさくしょう)を患ったSさん。当初は動けないほどの痛みに悩まされていました。「できるだけ手術をせずに治したい」という本人の希望から、現在も薬による治療を続けています。

「最初はオパルモンという薬だけを飲んでいましたが、なかなか痛みが取れずにいました。そこで薬剤師の清水さんに相談したところ、『漢方薬を使ってみてはどうですか』と提案してくれたんです」

勧められた薬は「芍薬甘草湯(しゃくやくかんぞうとう)。こむら返りの特効薬として有名な漢方薬です。助言を受けたSさんは、通院先の医師に「漢方薬を使いたい」と伝えたところ、オパルモンに加え、芍薬甘草湯の処方が行われるようになりました。

「痛みを感じる時に飲むと、体がだいぶ楽になります。漢方薬は苦手だったのですが、薬剤師の方が親身になって勧めてくれたので『飲んでみよう』という気持ちになりました」

治療の結果、現在は痛みもほとんどなくなったというSさん。症状が改善した今でも、漢方薬は常に持ち歩いていると言います。「いざという時に服用できるから、安心して出かけられます。来週は県外の航空祭まで遠出する予定。もちろん持って行きますよ」と話すSさんに「予防のため、出かける前に飲んだ方がいいですよ」と清水さんはアドバイス。薬を出すだけでなく、飲み方や服用のタイミングなども教えてくれる良きパートナーです。

頼もしい"3つのメリット"

かかりつけ薬剤師を持つメリットは大きく分けて3つあります。一つは市販薬や健康食品、サプリメントなどの服用状況を、薬剤師が把握することで、重複や飲み残しを防げること。二つ目は服用した薬の効果や体調の変化まで見ることができるので、副作用が出た時なども迅速に対応ができること。三つ目は薬や健康に関する相談に、24時間対応してくれることです。

薬のリスクを減らすためには、「お薬手帳」を作ることも大切です。これは自分が飲んでいる薬の名前や量、日数、使用法などを記入する冊子のこと。自分がどういう薬を飲んでいるかを医師や薬剤師に伝えることで、副作用の危険を回避でき、余計な薬を服用せずに済みます。万が一、本人が話せない状態になっても、手帳に健康状態を記入しておけば素早い診断を下すことができる場合もあります。

薬局の中には、在宅で治療や介護を受けている患者に対して、薬を届けるサービスを行っているところもあります。点滴の使い方の指導や、処方された薬をきちんと服用できているかなどのチェックも行い、困っていることがあれば医師に伝える役割を担っています。現在、浜松市が認定する在宅医療・介護に対応する薬局は市内に101カ所あります。

薬だけでなく健康食品やサプリメント、運動、食事などのアドバイスもしてくれる地域の薬局。自分に合った薬局を見つけ、困っていることがあれば何でも相談してみましょう。

お薬手帳

自分が使っている薬の名前や量、日数、使用法などを記入する手帳。副作用やアレルギー、過去にかかった病気なども記すことで、副作用や飲み合わせのリスクを減らすことができる。病院や薬局にかかるときは必ず持参したい。

かかりつけ薬剤師を持つメリット

  • 患者がどんな薬や健康食品を飲んでいるのかを薬剤師が把握し、薬の重複や飲み残しを防いでくれる
  • 服用した薬の効果や体調の変化を見ることができるため、副作用が出た時も迅速に対応してくれる
  • 薬や健康に関する相談に、24時間対応してくれる
病院ごとに違う薬局へ行く場合
病院の門前薬局からそれぞれ薬をもらい、なおかつ「お薬手帳」を持っていないと、薬が重複したり、飲み合わせが悪い薬が出されたりする危険性があります
かかりつけ薬剤師を利用する場合
どこの病院にかかっても、もらう薬局を一つに決めておけば、余分な薬を飲んだり、副作用が起こったりするリスクを軽減できます!

EVENT

浜松市薬剤師会 市民公開講座これで納得! 薬立つ講座
「薬局で聞こう くすりとサプリメントの正しい使い方」
  • 日時:10月14日(土) 14:00~
  • 会場:アクトシティ浜松 コングレスセンター 43・44会議室
  • 講師:徳永大祐
応募方法

はがき・FAXに住所、氏名、電話番号を明記し下記まで応募を。

〒432-8023 浜松市中区鴨江2-11-2 一般社団法人 浜松市薬剤師会

FAX送信先 053-455-0627

取材協力/浜松市薬剤師会  ※写真はすべてイメージ