特集

詰め将棋を解いて、目指せ、第二の藤井聡太!

(2017年12月28日号掲載)

静岡新聞社が毎週日曜に発行している「週刊YOMOっと静岡」で、10月から詰め将棋コーナーが始まりました。藤井聡太四段の強さの秘密としても話題になった「詰め将棋」。たくさん解いて、"第二の藤井四段"を目指そう!

小さな子も盤面に集中

「この手で合ってる?」。子どもたちは会場に並べた将棋盤を使って詰め将棋にチャレンジ。幼稚園児も夢中になって問題に取り組んだ

中学生棋士・藤井聡太四段の大活躍や、"ひふみん"こと加藤一二三九段の人気沸騰など、世間は将棋ブームの真っただ中!そんな中、浜松駅ビル・メイワン7階で先月、小中学生を対象にした「ちびっこ詰め将棋」イベントが開催されました。

主催は静岡新聞社。毎週日曜日に発行される「週刊YOMOっと静岡」に、詰め将棋のコーナーが誕生したのを機に企画されました。会場には将棋盤が並べられ、訪れた子どもたちは詰め将棋10問に挑戦しました。

詰め将棋は、盤上の駒を動かして、相手の王将を追い詰めていくパズルです。連続で「王手」をして、王将の逃げ場所がなくなったら正解。何通りもの展開を読んで駒を動かさないと、答えにたどりつけない知的なゲームです。今回の問題は、静岡大学将棋部のメンバーが用意してくれました。

頭をフル回転させ、真剣な表情で盤上を見つめる子どもたち。間違えてもあきらめずに何回もやり直します。答えが分かった時は、「やったー!」と喜びの声。ルールがよく分からない子には、大学生のお兄さんが優しくレクチャーしました。

答えを書いて応募しよう

1年前から将棋を始めたという中西雅人君(9歳)は「相手の駒を取って使えるところが面白い」と盤面に夢中。大学生から「持ち駒で金と銀がある時は、金を先に打つと詰ませやすいよ」とアドバイスをもらい、意気揚々と問題に取り組みました。

「小さい子に将棋を教える時は、簡単な言葉で説明することが大切です。最初は駒を動かしながら考えている子も、数をこなせば、だんだん頭の中だけで答えを導き出すことができるようになります」と静大将棋部の小池聖也さん。将棋は相手があって成立するゲームなので「コミュニケーション力や礼儀も身に付く」と強調します。

詰め将棋が解けた子は、答えを応募用紙に記入してスタッフに提出。実は「YOMOっと静岡」に掲載される詰め将棋を解いて応募すると、正解者の中から抽選で5名に図書カードがプレゼントされるのです。「もっと強くなって、お父さんに勝てるようになりたい」と口をそろえる子どもたち。問題を毎週解いていれば、きっと勝てるようになるよ!

メイワンで行われた「週刊YOMOっと静岡」の詰め将棋体験イベント。静岡大学将棋部の小池聖也さん、阿武穂高さん、安田将仁さんが子どもたちにレクチャーしてくれた
分からない問題は仲間と相談したり、大学生に教えてもらったり。初めての子でも楽しく解けたよ!

詰め将棋コーナー監修者神谷八段 インタビュー

たくさん解いて、「先を読む力」を身に付けよう。
プロフィール
1961年、浜松市生まれ。1975年、故・廣津久雄九段門下に入門し、1981年に四段プロデビュー。87年に公式戦28連勝の歴代最多記録(当時)を打ち立てる。藤井聡太四段の新記録達成の際には、前記録保持者として一躍脚光を浴びた。

――詰め将棋の魅力を教えてください。

神谷 詰め将棋は、相手の王将に連続で王手をかけて、詰ます手順を考えるパズルです。私は仕事柄、人からよく「将棋が強くなるにはどうすればいいですか?」と聞かれるのですが、その時はいつも「詰め将棋を解いてください」と答えています。デビューから29連勝という大記録を打ち立てた藤井聡太四段も、詰め将棋をたくさん解いて強くなったといわれています。

――どんな力が身に付きますか?

神谷 詰め将棋は、自分がどの駒を動かすかだけでなく、相手がどういう駒を動かしてくるのかも考えなくては解けません。答えを出すには何通りもの手順を考えることになるので、対局に勝つために必要な「先を読む力」が自然と身に付きます。私を含む多くのプロ棋士も、詰め将棋を解いてトレーニングしているんですよ。

――どうやったら解けるようになるんですか?

神谷 詰め将棋の答えに多いのは「あっと驚く意外な手」。例えば、飛車のような大事な駒を最初に捨てちゃう手とか。たくさんの問題に取り組んでいけばだんだんと解けるようになってきます。大事なのはあきらめずに続けること。もし「自分は頭が悪いから解けないんだ」と思っているならそれは違う。「将棋という複雑なゲームに興味を持って、覚えようと思った時点で、キミは相当頭がいい!」と言ってあげたい(笑)。

――将棋の対局で勝つにはどうすればいいですか?

神谷 将棋を始めたばかりの子は飛車や角を動かして、相手の王将を「攻める」ことばかりを考えがちです。ですが、自分の王将を「守る」ことも同じぐらい大事。日常生活で例えれば、「攻め」は勉強や運動をすること、「守り」は食事や睡眠をしっかり取ること。寝る時間を削って勉強しても、カゼをひいちゃったら困るでしょ?

――これからはどんな問題が出ますか?

神谷 少し先の展開を読む「3手詰め」の問題を中心に出題したいと考えています。詰め将棋を解いて腕を磨いたら、地域で行われている大会にもぜひ足を運んでもらいたいですね。

詰め将棋コーナーが登場

「週刊YOMOっと静岡」で10月から「神谷八段に教わる詰め将棋 虎の巻」がスタートしました。浜松市在住のプロ棋士・神谷八段が厳選した詰め将棋が掲載されています。将棋を始めたばかりの子でも楽しめる、分かりやすい解説付きです。

「週刊YOMOっと静岡」とは?

静岡新聞社が毎週日曜に発行している別刷り新聞。「子どもの学習に役立ち、親も子どもと一緒に楽しめる新聞」をテーマに、最新の注目ニュースや身近な話題を記者が分かりやすく解説しています。身近な疑問を実験や観察で解明する「こどもかがく新聞」、小学校での英語必修化に対応した「Let'sえいGO!」など、コーナー盛りだくさんです。

■問い合わせ
静岡新聞社 読者プロモーション局 読者部 054-284-8984(土日祝日除く9:00~18:00)