特集

香り、美しさ、生命力あふれる藤の魅力を満喫!

(2018年4月26日号掲載)

あしかがフラワーパークの大藤移植で知られる塚本こなみさんが、はままつフラワーパークの理事長に就任し、藤を手掛けて5年。年々美しさを増し、見事な花を咲かせています。香りを放ちながら花房を垂らす藤棚に包まれて、あなたも、その魅力を全身で感じてみませんか。今年は試験的ライトアップの内覧会も開催しますよ。

取材・写真協力/はままつフラワーパーク

藤の花が日本人を魅了する理由

まるで藤のベールにつつまれているような感覚になる80mも続く、美しいノダナガフジの藤棚
白い藤は、紫の藤に遅れて開花。太陽の光を浴びると反射して気品ある輝きを放つ

はままつフラワーパークでは、八重桜から藤へと花のリレーがバトンタッチしています。ゲートを入ると、まず、目に飛び込んでくるのが早咲きの白い藤。まるで噴水のようです。また、蔓(つる)性植物の藤はふつう自立しませんが、園内のあちこちに置かれた「鉢植えの藤」や珍しい「庭木仕立ての藤」がここでは鑑賞できます。

今年の藤の見頃は、4月20日過ぎから5月のゴールデンウイーク前半まで。園内では、香りの強いジャコウフジ、ウスベニフジ、ベニフジ、ナガフジ、シロフジ、八重のフジの6種類の藤が目を楽しませてくれます。

そこで、塚本こなみ理事長に藤の魅力について伺いました。

「藤は古来より衣類や住まい、橋などの建造にも使われてきた日本固有植物の代表です。魅力は、なんといってもかぐわしいあの香り、そして、成長するほどに長く垂れ下がる花房、その花房に包まれながら眺めるあの美しさです。また、藤はどんなところでも育ち、他の木に絡みつくことで伸びていきます。「死なない」「途絶えない」と例えられ、平安時代の藤原氏をはじめ、佐藤、伊藤、藤野など、日本人の姓に多く用いられてきました。そのように生命力の強さにも魅かれる植物です」。香りと美しさと生命力を備えた藤は、今も私たち日本人の心を魅了し続けています。

藤に魅かれて25年。塚本理事長は、「藤は私の人生そのもの。藤の美しさをみなさんに、そして日本の文化の一つである藤の美しさを世界中の人に知らせたい」と言います。あしかがフラワーパークで大藤の移植に成功したのを機に、現在も九州から東北まで全国20か所ほどで藤の育成や管理を手掛けています。

150mに及ぶ藤棚の圧倒的な美しさ!

日本屈指のガーデンデザイナー、吉谷桂子さんがプロデュースするスマイルガーデンと並行して延びる藤棚はここでの必見のビューポイント。スマイルガーデンの中道から藤棚の全景を眺めた後、オーロラのように紫色に揺れるノダナガフジの下を散策しましょう。

藤棚の長さは150m。一般的には幅は4~5mですが、ここでは14mとかなりワイドです。香りに包まれながら垂れ込むノダナガフジを見上げれば、圧倒的な美しさに思わず足を止めて「きれい!」と叫ぶはずです。紫の藤棚を過ぎると、今度はやや遅れて咲く70mのシロフジの棚が続きます。隣にある日本庭園の池に映る藤もまた風情があっていいものです。

成長が楽しみな虹のトンネル

園内を周るフラワートレインは、お体の不自由な方、ちょっと疲れた方の強い味方です。(1周約15分)

正面ゲートから噴水池の右側を回ると、見えてくるのが今手掛けている「虹のトンネル」です。紫、白、濃いピンク、淡いピンクといったように多彩な藤が時期をずらしながらアーチと側面に花を咲かせていきます。まだ成熟していませんが、来年、再来年と見応えのある姿になっていくといいます。

塚本理事長は、我が子を愛おしむように「園内のすべての藤が1年1年成長、進化していく段階を市民のみなさんに見てほしい」と目を細めます。確かに、「ああ、ここまで広がったね」「ほら、もうすぐ棚一杯に咲くよ」といったように、育っていく過程を毎年見ていると、より愛情を感じるものでしょう。

塚本理事長が、ここはままつフラワーパークで手掛ける藤を見るために、全国から大勢の人が浜松を訪れるようになる日も夢ではないように思えます。

はままつフラワーパーク 花のリレー(5~6月)

ローズガーデン (5月中旬〜6月上旬)

170品種、1,000株が色とりどりに咲き誇る。皇室や王室にちなんだバラのコーナー、青いバラの小径、ツルバラのトンネルも人気。

吉谷桂子のスマイルガーデンと藤棚

150mの小径に沿って、両側に花壇が続くダブルボーダーガーデン。この時期は吉谷桂子さんが藤棚と調和する配色の花をデザイン。

花しょうぶ園 (6月上旬〜中旬)

里山のようなのどかな景色が広がる別世界。6月上旬から中旬にかけて、720品種、100万本が咲き誇る。写真マニアも多く訪れる。

こども広場

ほどよい広さで子どもが遊べるとあって人気。遊具や乗り物、観覧車があり、100円や200円で小さな子どもも気兼ねなく楽しめる。

びぶれ読者の皆様へ幻想的な藤のライトアップへご招待

はままつフラワーパークでは閉園後、来シーズンに向けてフジの花(一部のフジとスマイルガーデン)を試験的にライトアップする内覧会を行います。

【日時】 4/28(土) 18:30~20:00
  • 閉園後、正面ゲート受付でお申し込み(18:30~19:30)ください。
  • お帰りの際、アンケートに協力をお願いします。
【駐車料金】 200円

はままつフラワーパーク

浜松市西区舘山寺町195番地 TEL.053-487-0511

  • 開園時間 定休日なし 3月~9月 9:00~17:00
    【花フェスタ期間中】6月10日(日)迄は8:30~17:30
  • 入園料金 3月~6月 ※園の美しさにより変動します
    大人(高校生以上) 600円~1,000円
    小中学生 300円~500円 ※未就学児無料
  • 駐車場/乗用車 600台(1回 200円)