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起こってからでは遅い!

あなたの損害保険は自然災害時に対応できる?

(2018年10月25日号掲載)

自然災害のリスクを抱える日本。ここ西部エリアも地震、津波、台風のリスクは常についてまわる。家が壊れたら? 他者に被害を与えてしまったら?災害時の補償ってどこまで出るの?もしもの時の、家と生活を守るための保険について、今一度見直しておこう。

自分の入っている保険を見直す

県内に大きな被害をもたらした台風24号は記憶に新しいところ。2018年は4月に島根県西部地震、6月に大阪府北部地震、9月に胆振東部地震、そして西日本を襲った7月豪雨、関西国際空港が閉鎖されるまでになった台風21号と、大きな自然災害が相次いでいる。近年、県内に大きな災害がなかったため、台風24号の大規模停電では、不安もさることながら、生活の不便さを身に染みて実感した人も多かったのではないだろうか。屋根瓦が外れたり、ガラス窓が割れたり、住宅被害も出ており、これをきっかけに「損害保険ってどこまでカバーできるの?」「そもそも住宅保険ってどんな種類があるの?」という疑問や関心も上がってきている。そこで、今回、保険会社の小松さんに損害保険について話を聞いた。

「一番は保険について相談できる人を確保することです。専門知識を持った人を身近に置くことで弁護士を1人雇ったのと同じくらいの効果があります。保険に入る時、疑問をもった時に相談できる人。その人に合ったリスクをしっかり診断できる人です。また保険を更新する時に、ほとんど人がそのままにしますが、保険は年々進化します。ですから年に1回、満期を迎える時が保険を見直すチャンスなのです。その時に見直すかしないかで、災害時に保険金が出る・出ないが決まってしまうと思ってください」

保険のことはわからないから保険会社に任せおけばいい、まずはこの意識をなくすことからはじめたい。「満額出ると思ったのに出なかった」とならないためにも、下記の3つを実行し、家・生活・家族を守ろう。

チェックポイント
  • 年に1回保険内容を見直す
  • 保険内容を理解する
  • 信頼できる保険代理店(人)を選ぶ

家に対しての損害保険を知ろう

火災保険

火災保険は自宅の建物、収容家財を守るための保険。補償範囲は以下の通り(一般的な商品の場合)

  • 火災
  • 落雷
  • 破裂・爆発
  • 風災・雹(※一般的なプランは損害額が20万円以上の場合。→浜松地区の被害事故で一番多いのが風災による損害)
  • 水ぬれ
  • 騒擾(集団行為、暴力行為等)
  • 建物外部からの物体の落下・飛来・衝突・倒壊(※車が家に飛び込んできた場合も含む)

以上の事由で家が壊れた、家財が壊れた、家財が盗難にあった場合に備えるのが火災保険となる。

地震保険

地震保険は火災保険とセットでの契約が必要。地震、噴火、津波を原因とする火災、損壊、埋没、流失による損害を補償する。

付けられる保険金額は火災保険の契約金額の30~50%の範囲となる。ただし、建物は5000万円、家財は1000万円が限度額となる。
(火災保険で建物3000万円、家財1000万円の契約の場合、地震保険は建物最高1500万円、家財最高500万円の設定となる)

地震保険が大切な理由とは

静岡県の地震保険の加入率は30・4%(2016年)、宮城県は51・8%です。地震保険は加入に対し制限があります。当然、建てた金額の全額が出るわけではありませんし、少ない金額しか掛けられないという理由で入らない人もいるのですが、非常時に使えるお金として考えてください。大規模震災の場合、着の身着のまま避難所に行きますよね、でもプライバシーのない場所でストレスも溜まり、一刻も早く出たいと思う。その時必要になるのが地震保険です。地震保険は生活を再建するための支援費用として使えます。地震保険で払われた保険金の使途は何でも構わないんです。自力で家を借りられれば、その後は復興のために国や民間の金融機関が支援をしてくれますから。生活の再建のための地震保険であるということを理解してもらえたらと思います。

※「付帯率」は、当該年度中に契約された火災保険契約(住宅物件)に地震保険契約が付帯されている割合をいいます。火災保険に加入した人の何割が地震保険に加入しているかというデータ

静岡県は64.4%(火災保険100件の内、地震保険を加入した人は64件。静岡市は71.9%に対し浜松市は55.3%となっている)

自然災害の補償についての質問

自宅の瓦が突風で飛んで、隣家の窓を割ってしまった。火災保険で対応できますか?

できません。この場合、隣家の方が自分の火災保険で直していただくことになります。

地震や火災等で契約書がなくなってしまった場合は?

全く問題ありません。加入している保険会社に電話するだけで大丈夫です。

賃貸マンション・アパート等での保険加入は?

建物はオーナーさんの持ち物なので、建物に被害があればオーナーさんの保険で賄います。ただ入居者さんは、例えば自室でボヤを起こしてしまった場合、現状を復旧しなければならない義務があるので、入居者保険に入らなければなりません。当然、家財は自分の持ち物なので家財保険(入居者保険に含まれるのが一般的)も必要です。

西部エリアだからこそ入っておくべき保険はありますか?

やはり地震保険です。今回の台風24号の停電で、情報や物資のない怖さを味わったと思いますが、これが大規模震災だと置き換えて欲しいんです。自宅にいてもストレスが大きいのに避難所ではなおさらです。特にお子さんがいる家庭ではご夫婦でしっかり話し合っていただきたいと思います。

話を聞いた人小松拓さん

Chubb(チャブ)損害保険株式会社静岡支店支店長
135年の歴史を持つChubb(チャブ)保険は、54か国で事業を展開する世界最大級の保険会社。2016年10月にエース損害保険株式会社からChubb損害保険株式会社に社名変更。

Chubb(チャブ)損害保険株式会社静岡支店
静岡市葵区御幸町11番30号 エクセルワード静岡ビル
電話/054-254-0331