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浜松市が「幸福度ナンバー1」って、知っていました?

(2019年2月14日号掲載)

全国20の政令指定都市の中で、浜松市が幸福度ナンバー1を獲得。これは、日本総合研究所が発表した2018年版「政令指定都市幸福度ランキング」によるもので、都市の基本指標に5つの分野(健康、文化、仕事、生活、教育)を加えた全47の指標から全国の政令市を徹底分析。1位と評価された浜松の良さ・魅力などについて、鈴木康友浜松市長に、フリーアナウンサーの廣木弓子さんが聞きました。

浜松市は幸福度も健康寿命も日本一!

浜松市長鈴木康友 すずきやすとも

昭和32年生まれ。平成19年に浜松市長就任、現在3期目。座右の銘は「至誠通天」(真心をもってすればいつかは認められるという意味)。

フリーアナウンサー廣木弓子 ひろきゆみこ

K-MIX静岡エフエム放送㈱でアナウンサー・パーソナリティーとして8年間勤務後、平成25年から浜松市を拠点にフリーアナウンサーとして活動中。

浜松市を日本一住みやすい街と評価

廣木弓子アナウンサー(以下廣木)
浜松市が2018年版の「政令指定都市幸福度ランキング」で1位になりました。この発表を聞かれたときはいかがでしたか。
鈴木康友市長(以下鈴木)
それはもう、本当にうれしかったですね。浜松がトータルで日本一暮らしやすい街、住みやすい街であると、客観的に証明されたわけですから。
ランキングを見ていただくとわかる通り、上位を占めているのは首都圏のさいたま市や川崎市、横浜市、もしくは伝統的な政令市の京都市や名古屋市です。その中で、浜松のような平成の大合併で政令市に移行した都市が第1位という結果は、何より誇らしいことだと思います。
実はもう1つ、大都市(政令指定都市と東京23区)別の「健康寿命」も浜松市は3期連続1位なんですよ。
廣木
それはやはり、浜松市全体をまとめる市長の力が大きいのではないかと思いますが。
鈴木
いえいえ、市民の皆さんが頑張った結果です。例えば、浜松市の「生活保護受給率」は断トツに低いんです。それだけ皆さんが勤勉であるという証しです。

多くの雇用を生み出す浜松の産業力

廣木
今回の幸福度ランキングは全47指標の総合1位ですが、中でも、基本指標の「財政健全度」「合計特殊出生率」、仕事分野の「雇用」、そして今言われた生活分野の「生活保護受給率」「一人暮らし高齢者率」、教育分野の「社会」で1位になっています。この評価についてはいかがお考えでしょうか。
鈴木
「財政健全度」ナンバー1の評価を受けたことは、浜松が将来にわたって持続可能で健全であり続けるよう行財政改革に取り組んできた成果が表れたのだと率直に思います。
「雇用」に関しては浜松の産業の力ですね。ご存じの通り、浜松は県庁所在地でもなければ、東京・大阪のような大都市の近郊でもない地方都市です。黙っていても人や物や金が集まってくる環境ではありません。それがここまで発展できたのは、やはり地場産業の力が大きいと考えます。産業はなくてはならない浜松の土台ですので、私も産業施策には特に力を注いできました。そうした中で、「雇用」という産業を象徴する分野が1位になったことは、大変ありがたいと思っています。
廣木
私個人としては、働きながら子育てしやすい浜松の環境がとてもありがたいと感じています。今回「合計特殊出生率」(出産可能とされる15~49歳までの女性の年齢別出生率の合計)で1位というのは、非常に納得できる結果でした。
鈴木
ただ、解決しなければならない問題もいろいろあります。私は市長に就任して以来、結婚から妊娠、出産、子育て、教育と、切れ目なく力を入れてきましたが、浜松はまだまだ待機児童がゼロになっていません。また、不登校の児童生徒数が多いという現状もあり、こうした課題にしっかりと取り組んでいかなければならないと考えています。

ものづくりを基盤に、次世代を担う産業・人材の育成を

廣木
課題に取り組むと同時に、今後伸ばしていきたいのは、どの分野でしょうか。
鈴木
やはり、産業や雇用といった仕事分野ですね。安定した雇用を生み出す産業力があるということが、この街の繁栄の大前提ですから、引き続き伸ばしていきたいと思います。
現在は特にべンチャー支援に力を入れていまして、ベンチャー企業の誘致・育成などを積極的に進めています。また、理数系に強い子どもたちの才能をさらに伸ばす教育、例えば「ITキッズプロジェクト」や「ダヴィンチキッズプロジェクト」などを立ち上げ、将来の地域産業を担う人材の育成にも努めています。
それから農業においても、経営感覚を持った次代のリーダーとなる農業者を育成しようと、「浜松市農業経営塾」を開催しています。ものづくりの第二次産業だけではなく、今後は第一次産業や第三次産業など、次世代に向けてさまざまな産業を元気にしていくことが、私は浜松にとって大切なことだと感じています。

幸福度連続日本一を目指して

廣木
もし、浜松市の将来像をスローガンとして掲げるとしたら、市長はどんなスローガンを考えますか。
鈴木
月並みかもしれませんが、「日本一暮らしやすい街・住みやすい街」でしょうか。
浜松に住んでいると、その良さがなかなかわからないものです。ところが、浜松以外の市町や都道府県から来たベンチャーの若者たちに話を聞くと、よくわかります。彼らは浜松のことを「海、山、川、湖などのあらゆる自然に恵まれ、その真ん中に80万の都市機能がある。自然と都市とがこんなにコンパクトにまとまっている街は他にない」と評価します。また、東京や大阪、名古屋といった大都市へのアクセスが極めて良いのも、浜松の魅力の1つだと思います。
浜松なら、サーフィンをしてから仕事に行くことも、新幹線で東京へ1日2往復することも可能です。そう考えると、例えば「仕事とレジャーが日本一近い街」とか「日本一ストレスのない街」、そんなスローガンもいいですね。
廣木
では最後に、この幸福度ランキング、連続1位を目指しますか。
鈴木
もちろんです。今回評価が高かった分野や指標はさらに伸ばし、低かったところは改善するように努力して、せっかくつかんだ日本一の座ですから、絶対に離さない!という気持ちで、次回以降も連続1位を目指します。

都市の利便性と自然の豊かさが共存する街

自然東は天竜川、西は浜名湖、南は遠州灘、北は赤石山系と豊かな自然に囲まれ、温暖な気候で日射時間が長いのが特徴です。
産業世界的に活躍する大企業をはじめ、高度な技術を有する中小企業やベンチャー企業が集積する日本有数の産業都市です。
教育「未来を創り出せる子どもをみんなの力で育てる」という考えのもと、「夢と希望」「資質や能力」「自分らしさ」を大切にした教育に取り組んでいます。

IT地域産業の発展に貢献する人材の育成を目指し、子どもたちを対象とした体験型・実践型IT講座を開講しています。
福祉「みんなが生き生きと"関わり"を持って動く地域づくり」を目標に、地域福祉計画を進めています。
政令指定都市「幸福度」ランキング 上位8都市

日本総合研究所 2018年版より