可睡ゆりの園は、7/7(日)まで開園中。
3万坪の広大な敷地に、世界の約150種・200万輪の百合が、6月から7月にかけて、次々と咲き誇る袋井「可睡ゆりの園」。同園で毎年行っている人気イベントの一つが「フォトコンテスト」だ。今年は「インスタグラムフォトコンテスト」も開催され、応募も気軽に!とはいっても、コンテストとなるとハードルの高さを感じるもの。そこで"百合の花"のきれいな撮り方の基本を、プロカメラマン鈴木健司(浜松市・54歳)さんに、アドバイスしていただきました。
キレイな取り方 ポイントその1まずはピントと明るさをきっちり合わせよう
一眼レフでもスマホでも、画面を見ながら確認できる
写真をきれいに撮影するためには、基本中の基本だが「ピントをしっかり合わせること」が肝心。一眼レフやコンパクトカメラの場合は、設定をAUTO(オート)にしておけば、シャッターを半押しするだけでピントが合い、簡単だ。一方、スマホのカメラは、シャッターボタンをタッチするだけなのでさらに簡単!と思いきや、「意外に多いのが、被写体=主役(撮りたい対象)ではない場所にピントが合ってしまうことなんです。その場合は、指で画面の中の撮りたい被写体をタッチすれば、そこに自動でピントが合いますよ」と鈴木さん。例えば、手前の花を主役に撮りたくても、画面中央の花にピントが合っていたら、手前の撮りたい花をタッチすればピントを合わせることができる。同時に明るさを変更したい時は、タッチした箇所に表示されるマーク(iPhoneの場合は太陽☀)を指でスライドすれば明るさも調整できる。
キレイな取り方 ポイントその2主役を引き立たせる脇役も重要、背景を意識した構図を考える
園内を広く撮る場合
可睡ゆりの園の特徴である「広さ」を生かして撮影する場合は、「百合の花だけでなく、周りの木々や空、人物、建物などを入れるといいですよ」と鈴木さん。比較対象物があることで、広がりや奥行きをより感じる写真が撮れる。「でも、構図を考えるのが難しくて...」という方のために、鈴木さんがアドバイスするのは「三分割法」だ。「画面を縦横3つに分割して全体のバランスを考える方法です。分割したラインが交わる4点の近くに被写体を置いたり、画面の3分の1や3分の2のラインを意識して被写体を配置すると、迫力や安定感が出ていい写真になります」。スマホの機種によっては三分割(グリッド)が表示できるものもあるので、積極的に活用してみるのもおすすめ。


花に近づいて撮る場合
百合の花をアップで撮る時は、「メインとなる花の雄しべや雌しべにピントを合わせる」のがポイント。人間の顔でいうと、目にピントを合わせるのと同様で、「パッと見て一番印象的なところに合わせると、美しく締まりのある写真に仕上がります」。さらに「アングル(角度)を、上から(ハイアングル)や下から(ローアングル)、斜めからなどいろいろ変えてみると、思いのほか面白い写真が撮れますよ。また、百合の花は色も種類もさまざまなので、1色のみで統一するのもきれいだし、色とりどりの花を組み合わせて撮るのも楽しいですね」と鈴木さん。
キレイな取り方 ポイントその3晴れの日も雨の日もゆりは美しく撮れる
可睡ゆりの園の魅力は、天気のいい日はもちろん、曇りや雨の日でもしっとりとした幻想的な雰囲気を写し出せること。園内散策をゆっくり楽しみながら、今年はよりきれいな百合の花の撮影にチャレンジしてみよう。
写真は、「2018年フォトコンテスト入賞作品(一部)」です。


磐田市 6/11撮影

掛川市 5/27 撮影

袋井市 6/5 撮影

掛川市 6/5 撮影

周智郡森町 6/5 撮影

浜松市南区 6/3 撮影

愛知県西尾市 6/17 撮影

藤枝市 6/9 撮影

愛知県知立市 6/5 撮影

袋井市 6/5 撮影

愛知県知多市 6/10 撮影
可睡ゆりの園 フォトコンテスト作品募集中
大賞賞金30万円など合計121名に賞が贈られます
- テーマ/園内風景・スナップ写真・園内の花・可睡ゆりの園をPRするにふさわしい作品
- 期間/開園中(7月7日まで)
- 応募サイズ/カラー4切プリント、カラーA4プリント
- 応募枚数/一人5点まで
- 注意/データを加工した作品は無効となります
- 応募締切/2019年7月31日(水)必着
- 送り先/〒436-0025 掛川市下俣1172-1 可睡ゆりの園 掛川事務所
可睡ゆりの園
袋井市久能2990-1 0538-43-4736
- 開園期間/7月7日(日)まで
- 開園時間/9:00~17:00
- 料金/大人(高校生以上)1000円/小・中学生300円/幼児無料
- 【駐車場500円】