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子どもの健全な成長と知的創造力を促す知育玩具とは?

(2019年8月22日号掲載)

子どもは遊びの天才です。親が教えなくても自然に遊びを覚えていきます。おもちゃは子どもの「遊び」や「学び」に大きな影響を与えます。特に乳幼児は遊んで過ごす時間が長いことから、おもちゃ選びは大切です。そこで、浜松で知育玩具の企画・開発から製造を手掛けている(株)シャオールの宮地社長に知育玩具について聞いてみました。

子どもの健全な成長に大切なのは、
「たくさんの愛情を感じながら毎日を過ごすことです」。

(宮地社長)

楽しく遊んで楽しく学ぶおもちゃ

知育玩具という言葉を聞くと、なんとなく子どものためになるような、いい影響を与えてくれそうなイメージを持ちますが、そもそも知育玩具とはどんなおもちゃなのでしょう。調べてみると、明確な定義はないものの、用語集では「遊びながら、子どもの知的発達を促すのに役立つおもちゃ」と解説しています。

子どもは遊びの中で、家族や友人など身近な人たちとのコミュニケーションを深め、豊かな心を育むとともに、発想力や創造力、判断力などさまざまな力を身につけていきます。そうした能力を育てる手助けをするのが知育玩具というわけです。日本はもちろん、ドイツをはじめとするヨーロッパやアメリカなど世界中で親しまれている「積み木」や「ブロック」も、思考力や想像力を伸ばす知育玩具として高い評価を得ています。

「せっかくわが子におもちゃを買い与えるなら、いいおもちゃを選びたい」。そう望む親や保護者が、選択肢の一つとして考えるのが「知育玩具」ではないでしょうか。

ところが、「知育玩具は頭が良くなるおもちゃとか、早期教育をするためのおもちゃという捉え方をされることがとても多いように感じます。しかし、それだけではないと私は思います」と語るのは、株式会社シャオールの宮地完登社長です。シャオールは「当社に関わる全ての人を笑顔にしたい」と、2013年に浜松市で設立された会社。県西部では数少ない知育玩具のメーカーです。

良質なコミュニケーションを育む玩具を

「子どもは遊びを通して成長していきます。たとえ市販のおもちゃがなかったとしても、家にあるものを使って自分なりに工夫して遊びます。もし、そこにより良いおもちゃがあれば、もっと質の高いコミュニケーションがとれたり、心の安定につながったりすることができるのではないか。そうした考えから、知育玩具の製造・販売を手掛ける会社を設立したのです」と話す宮地社長。同社の目的は「玩具を通じて子どもたちの健全な成長をサポートすること」。中国や香港で玩具のOEM事業を行うなど、長年おもちゃの仕事に携わる中で、社長自身に子どもが生まれ、改めて「いい玩具ってなんだろう」と考えるようになったと言います。

同社にとっていい玩具とは?まず、「遊びが自由であること」。こうして遊ばなければいけないという決まりごとを極力少なくして、自由な発想で自由に遊べるおもちゃを提案しています。2つ目は「遊びが発展すること」。子どもたちが自分で考え、工夫することによって、遊びがどんどん発展していくものを企画開発しています。3つ目として、当然のことではありますが、「安全であること」。材料も塗料も安全なものを選び、安心して楽しく遊べる形状や大きさを考えてつくり上げています。

斬新、だけど本物の玩具を目指して

3年の歳月をかけて開発した同社の渾身(こんしん)作「クムタス」は、葉っぱやお花の形をしたパーツを組み合わせて遊べる知育玩具です。パーツは大中小の3種類あり、それを立体的に組んで秘密基地やトンネルをつくったり、平面的に長くつなげてケンケンパをしたり、自由自在に遊べます。

「子どもたちにクムタスを渡すと、パーツをかぶってお面にするなど、大人が思いつかないような遊びを次々に考え出して楽しんでいるんです。子どもたちの発想は本当に自由で偉大だと感心しますね」と宮地社長。同社の玩具の中には、昔懐かしい「お手玉」を現代風の遊びやすいスタイルに変えて提供しているものもあります。まさに、子どもからお父さんやお母さん、おじいちゃんおばあちゃんまで一緒に遊べるおもちゃです。

「子どもたちが健全に成長するために必要なのは、親や周りの大人たちとのより多くの良質なコミュニケーションだと私たちは思います。まだまだ走り出したばかりの会社ですが、この"コミュニケーション"にしっかり軸足を置いた、斬新で楽しい本物の玩具をつくっていきたいと考えています。『シャオールっぽいね!』と認知されるのが目標ですね」と今後のビジョンを語る宮地社長。せっかくわが子におもちゃを買い与えるなら、「親子で会話をしながら、一緒に楽しめるようなおもちゃを」。そんな選択もお勧めです。

だれに教わるでもなく、子どもたちは自然に遊び方を「創造」していきます。

クムタスとは?
葉っぱのおうちセット・おはなのおうちセット

葉っぱやお花の形をした大中小3種類のパーツを組み合わせて遊べる玩具です。ドーム状に組んで秘密基地を作ったり、トンネルを作ったり、長くつないでケンケンパをしたり、子どもたちが自分だけの特別な空間を作って遊べます。葉っぱとお花は、組み合わせても楽しめます。

[取材協力] 株式会社シャオール

シャオールは、浜松市東区半田山にある知育玩具のメーカー。玩具を通じて子どもたちの健全な成長を助けることを願って、子ども向けの玩具の企画・開発・製造・販売を行っています。社名の由来は「笑(シャオ)+ALL(オール)」を合わせた造語で「シャオールと関わる全ての人が笑顔になることに貢献したい」という思いが込められています。代表取締役社長 宮地完登氏。2013年設立。

お問い合わせ/0120-606-677