特集

子どもに優しいランドセル「ことゆくラック」

こんなにかわいい ランドセルを作っちゃいました。

(2020年1月23日号掲載)

商品企画やデザインを手掛ける浜松市在住の二人の女性、和久田麻衣さんと影山恵さんが、今までになかった新しいタイプのランドセルを考案。昨年1月に販売を開始しました。「え? なんでランドセル?」、 そう思った皆さんを代表して、びぶれスタッフがお二人にお話を伺ってきました。

ランドセルに抱いた大きな違和感がきっかけに

和久田麻衣さん(左)

浜松市内の雑貨メーカーで販売・バイヤーとして勤務後、ベビーグッズメーカーで商品企画を担当。ことゆくラックの商品化を契機に、影山さんと共同代表として「合同会社ことゆく社」を設立。

影山 恵さん

和久田さんと同じ雑貨メーカーで商品企画デザインを担当後、独立してデザインやイラストを制作。ことゆくラックの商品化を契機に、和久田さんと共同代表として「合同会社ことゆく社」を設立。

事の始まりは、影山さんの長女が小学生になった頃のこと。ランドセルを毎日とても重そうに背負って通学する娘の姿を見て、「世の中には便利なものがどんどん開発されているのに、ランドセルは私が小学生の頃からほとんど変わっていない。なんでだろう。軽くて柔かくて、安価なものはないんだろうか。そもそも革でなくてはいけないの?」。そう思った影山さんは、ランドセルに対する疑問や、「もっとこうだったらいいのに」という考えをフェイスブックであれこれつぶやいていたと言います。

2年後には、和久田さんの長女も小学校に入学。すると、たった3日で「ランドセルが重くて肩が痛い」と訴える娘の声を聞いて、影山さんのフェイスブックを思い出したそうです。「影山さんと私は同じ雑貨メーカーに勤めていた元同僚で、フェイスブックもよく見ていました。もっと軽くて、もっと使いやすいランドセルがあってもいいんじゃないかな。そんな風に感じて、思わず影山さんに連絡したんです。『一緒に作りましょう』って」と、きっかけを話す和久田さん。そして、二人のランドセル作りがスタートしました。

母親目線とプロの視点で入念な検討を

影山さんはトートバッグなどを通じて、和久田さんはベビーグッズなどを通じて、それまでにも「こんなものがあったらいいな」というゼロからの商品作りを経験していました。とはいえ、「ランドセルは特殊なアイテムですから、ハードルがかなり高かったですね」と影山さん。

そもそもランドセルって学校や自治体によって規程があるのでは?という疑問に関しては、「調べた結果、何の制約も決まりもないことがわかりました。中にはナイロン製のランドセルを使用している地域もいくつかあったんですよ」と和久田さん。実際にナイロン製のものを取り寄せてみると、「登山用のリュックみたいな形をしていて、『これで通学するなんて無理』って娘に言われちゃったんです」と笑顔で語る影山さん。

やっぱりデザインはスマートでないとね。何より軽さ、丈夫さが第一。収納力も重要。サイドにポケットがあったら便利だと思う...などなど、「子どもに本当に使いやすいランドセルを」と願う母親としての目線と、商品企画・デザイナーとしてのプロの視点で検討を重ねること約2年。ようやく試作品ができ上がりました。

軽くて丈夫で使いやすい!子どもたちに優しいランドセルが完成

その後も改良を加えつつ完成した念願のランドセルは『ことゆくラック』と命名。軽くて丈夫なナイロン生地を使っていて、重さは770gと平均的な革製ランドセルの約半分、さらに価格もほぼ半値です。「柔らかい素材を採用しているので、肩などが痛くなることはないし、荷物もたくさん詰め込めます」と、ことゆくラックの魅力を紹介する和久田さん。影山さんも「ランドセルに近い形をしていますが、便利なポケットがいっぱい付いていて、機能性に優れたリュックのように使いやすいんですよ」と満足そうに話します。

今年1月には「高学年の身体に合わせたランドセルを作ってほしい!」との要望から、高学年向けのLサイズも誕生。クラウドファンディングで割引価格での先行予約販売を開始しました。今後は絵の具や習字セットなどの学用品や、中高生の通学かばんも手掛けていきたいと、二人は次の展開に向けて少しずつアイデアを膨らませています。

※ことゆくラックL(高学年向け)の詳細は下記サイトで掲載。クラウドファンディング readyfor(レディーフォー) https://readyfor.jp/projects/raccul

子どもたちの毎日を軽やかで自由に。

「ことゆくラック」の特長

【取材協力】◆お問い合わせは 合同会社ことゆく社
〒432-8054 浜松市南区田尻町112
E-mail:info@cotoyukuraccu.jp