看護師を夢みる聖隷クリストファー高校の3年生と夢をかなえた先輩看護師が、進路担当の先生と一緒に、高校生活や進路のこと、将来のことについて語り合いました。
楽しい文化祭!

学校生活で皆さんが楽しみにしていること、していたことは何ですか。
- 岡田
- それは、絶対に文化祭です。今年は教室内に「殺人現場を作って謎解きをする」というクラス展をしたんですけど、思った以上に好評でたくさんの人たちが来てくれました。クラス対抗でも入賞しました。
- 中村
- 私も文化祭が一番の楽しみです。岡田さんと同じクラスなので、事件現場にどんな証拠を残すのか、アリバイをどうするのかといったことをみんなで1から考えていくのが面白かったです。
- 鈴木先輩
- 高校時代を振り返ると、やはり私も文化祭が楽しみでした。普段あまり話をする機会のないクラスメイトとも、準備を通していろいろな話ができてとにかく楽しかったです。
- 金原先生
- 本校の文化祭は毎年6月に開催します。新学期が始まって2カ月の慌ただしい中ではありますが、どのクラスも短期集中で知恵を絞り、協力し合いながら準備を進めていきます。早いうちに仲間意識が高まりますね。
文化祭以外ではいかがですか。
- 岡田
- 私は野球が好きなので、野球部の試合の応援に行くのも楽しみの一つです。
- 中村
- 私も同じく野球が好き。今年は野球部が頑張って勝ち進んでいるので、応援にも力が入ります。
- 鈴木先輩
- 一緒に勉強したり、ワイワイ話をしたり、友だちと過ごす時間も私は楽しみでした。聖隷クリストファー大学に進んで看護師になった友だちとは、高校のころから進路についてよく話しました。今では職場は違いますが、時々会っていて、友だち関係はずっと変わらず続いています。
- 中村
- 私も友だちと過ごす時間は大好きです。私たちのクラスは中学のときから6年間一緒ということもあり、すごく仲が良くて、休み時間はいろいろな話題で盛り上がります。
- 岡田
- 今の休み時間の話題といえば、なんといっても野球部の活躍の話。11月6日の東海大会に準優勝して、来年の春、甲子園に行けそうだよね。学校全体で盛り上がっていると思います。
看護の仕事を具体的に知る機会に恵まれて

ところで、高校生の二人は看護師志望ということですが、そのきっかけを教えてください。
- 中村
- 高1の夏休みに聖隷三方原病院で行われた「看護体験」に参加したことがきっかけです。看護師さんがどんな仕事をするのか、実際に看護師さんの後に付いて病室をまわり、血圧を測ったり、患者さんとお話したりする様子を見るという体験を通して、なんとなくイメージしていた看護師さんの姿が明確になり、私もそんな仕事に就きたいと思いました。
- 岡田
- 私も高1のときの看護体験がきっかけになりました。患者さん一人ひとりのお話を聞いて、丁寧にケアされている看護師さんを間近に見て、私も患者さんのことを気遣える看護師さんになりたいと思いました。
では、先輩看護師である鈴木さんのきっかけは?
- 鈴木先輩
- 私は母が看護師をしていたので、小さい頃からずっと看護師になりたいと思っていました。そのために高校も聖隷を選び、「聖隷プロジェクト」に入って、大学も聖隷に進んで、と看護師を目指す道だけを考えていました。
- 金原先生
- 聖隷プロジェクトとは高大連携プログラムのことです。高1、高2を対象に、聖隷クリストファー大学の教員から看護やリハビリテーション、福祉、教育に関する学問の魅力や奥深さを学ぶ本校ならではのプログラムです。看護師になるなら聖隷クリストファーが一番ですね。
- 岡田
- 聖隷プロジェクトには私も高1から入って、看護師さんっていいな、魅力的だなと思っていましたが、看護体験でより「なりたい」というはっきりした気持ちに変わりました。
- 中村
- 実は私の姉が高校も大学も聖隷クリストファーで、看護師を目指しているんです。姉は大学3年生ですが、毎日本当に楽しそうに通っていて、そんな姿を見ていたことも、聖隷の大学を、そして看護師を志望するきっかけの一つになりました。
自分の将来像が描きやすい環境
進路をしっかり決められる機会がたくさんありそうですね。
- 岡田
- あります!高校の周りには聖隷の大学はもちろん、病院や福祉施設、こども園もあるので、医療や福祉、教育関係に進みたい人には、自分の将来を描きやすい環境だと思います。
- 中村
- 私は「労作」の授業も、福祉施設で働いている方々が利用者さんにどう接しているのか、知ることができたり、実際に接することもできるので、将来の看護や福祉の仕事にもつながるとてもためになる授業だと思います。
- 金原先生
- 労作の授業は全学年にありますが、中でも1年生と3年生は2週間に1度、近隣の福祉施設に行って、利用者さんと交流をさせていただいています。医療や福祉を目指す生徒はもちろん、それ以外の生徒にも、さまざまな生活状況の方との触れ合いから自己理解を深める時間になっています。
- 鈴木先輩
- 私は入学当初から看護師になりたいと進路をはっきり決めていたのですが、大学の併設校推薦のときに、進路担当の先生が本当に親身になってプレゼンテーションや面接の練習をしてくださったり、数え切れないぐらい相談にのっていただいたり、また、同じ医療系の進路を目標としている友人たちと励まし合ったりして、無事に大学に進学することができました。だからこそ、気持ちが少しもブレることなく、看護師を目指すことができたのだと思っています。
「隣人愛」の心で手を差し伸べられる生徒に

高校3年間を振り返っての感想と将来の目標を聞かせてください。
- 中村
- 友人たちと勉強や行事などを積み重ねてより良い関係を築くことができたと思います。また、労作や聖隷プロジェクトなど、他では学べないようなことが学べて、医療を身近に感じるきっかけにもなりました。将来は、患者さんやご家族に元気を与えるような看護師を目指したいです。
- 岡田
- 困っている人に手を差し伸べることが当たり前だと、私が今思えるのは、「隣人愛」という聖隷の精神の実践の場である労作の授業をはじめ、3年間の学びや環境がそうさせてくれたのだと実感しています。それってすごいことだと思います。将来は、患者さんやご家族だけでなく、どんな人にも寄り添える看護師になりたいと思っています。
- 鈴木先輩
- 聖隷は高校もそうですが、大学も病院もグループ全体が隣人愛という共通の理念を掲げています。今こうして看護師として働いていると、患者さんやご家族の気持ちに寄り添う看護も、お互いがお互いのことを考えて働く職場環境も、高校時代の学びが基本になっていると改めて感じます。いずれは、お二人と一緒に働けることを楽しみにしています。頑張ってください。
最後に、金原先生から聖隷クリストファー高校を目指す中学生や保護者の皆さんにメッセージをお願いします。
- 金原先生
- 鈴木さんのお話にもあったように、聖隷には「自分のようにあなたの隣人を愛しなさい」という隣人愛の精神が、学校の根底にもグループ全体にもあります。私たち教員ももちろん生徒を隣人として一人ひとりに手を差し伸べますし、生徒同士もお互いの思いを共有し、手を差し伸べ合える関係を築いていってほしいというのが私たちの願いです。3年間をかけて隣人愛を理解し、それを心の糧として羽ばたいていけるように生徒たちを応援していきたいと思っています。

聖隷クリストファー中・高等学校
高等学校」として開校。2001年「聖隷クリストファー高等学校」に名称変更。創立以来、キリスト教主義の学校として建学の精神を「自分のようにあなたの隣人を愛しなさい」と掲げている。1学年あたり8~11クラス。英数科・特進クラス・進学クラスの3コース制。2009年「聖隷クリストファー中学校」を開設。
部活動の主な実績
野球部:第74回秋季東海地区高等学校野球大会 準優勝/男子サッカー部:静岡県高等学校サッカー選手権大会 ベスト4(17年ぶり)
聖隷クリストファー高等学校 入試説明会、英数科・特進説明会のご案内

入試説明会
12/4㈯ 8:30受付 9:00〜12:00
●全体会 ●本校入試問題の傾向と解説 ●個別相談
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12/11㈯ 8:30受付 9:00〜12:00
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