スポーツ

路上の平和を守る、美しき剣士たち。

(2017年12月14日号掲載)

上池自動車学校 女子剣道部

上池自動車学校
女子剣道部メンバー

夏目 恭世
伊藤 未季
水谷 和希
飯田 聖乃
小泉 輝歩
長田 彩楓

浜松市にある上池自動車学校の女子剣道部は3年前から本格的に活動している実業団チーム。市内の大会で3連覇を果たす活躍を見せるほか、地域の交通安全にも貢献している。

竹刀もハンドルも華麗にさばく

9年前に同好会としてスタートした上池自動車学校の女子剣道部。3年前から本格的な実業団となり、現在は部員6名で活動している。

監督の中原克樹さんは、なんと同校の社長。学生時代に全国大会に出場した実績を持つ、経験豊富な指導者だ。中原監督が市内の高校の剣道部で外部コーチを務めていた縁で、若い選手たちが同校に次々と入社。県西部地域の大会・永峰杯では3年連続優勝を果たすなど、さまざまな大会で実績を積み上げている。

「剣道は攻めるのと同時に、防御のことも常に考えていなければいけません。これは、車の運転も一緒。アクセルを踏みつつ、ブレーキも意識する。剣道を通じて、交通安全の啓蒙活動ができればと思っています」と中原監督。

練習は週に2~3回。選手たちは日中、教習指導員や事務員として働き、休日は遠征を行ったり、大会に出場したりしている。剣道で培った礼儀作法は職場でも健在。持ち前の瞬発力で、テキパキと仕事をこなす。相手の心を察するコミュニケーション力にも長けているため、同僚や生徒たちからも慕われているという。

教習指導員として働いている伊藤未季さんは「車の運転はその人の性格がでるので、生徒さんに合わせたアドバイスをするようにしています。大会で上位になって学校の名を広めて、『上池で運転免許を取りたい』と思ってもらえるように頑張りたい」と力を込める。

11月に行われた同校の感謝祭では、ブルゾンちえみをまねたパフォーマンスを披露し、学校のマスコット的存在になっている剣道部。発足以降、同校の初心運転者事故率が減少するなど、周囲にさまざまなハッピーを振りまいている。

精神を統一して、素早く面付けを行う。礼儀作法を身に着けた選手たちは、学校に通う生徒からも好評だという
同校の中原社長が直々に選手を指導。日中は社長と社員の関係も、ここでは師匠と弟子の間柄となる
激しい掛け声とともに打ち込みを繰り返す選手たち。大きな声は日中、生徒を指導する時にも役立つという