スポーツ

スポーツの季節 Vol.9

タグラグビー

(2017年3月23日号掲載)

全国3位に輝いた、磐田タグクラブの軌跡。

先月のサントリーカップで全国3位の好成績を収めた磐田タグラグビークラブ

磐田タグラグビークラブが、新たな歴史を刻んだ。2月18日・19日、東京で開催されたサントリーカップで全国3位に入賞。同杯は地区予選を勝ち抜いた24チームが、頂点の座をかけて戦う全国選手権だ。

「全国制覇を目指していたので3位は悔しい。だけど、あいさつや整理整頓など、プレー以外の面では日本一になれたと思います」

全国の舞台を踏み、キャプテンの中西龍生君(6年)は胸を張って答えた。

タグラグビーは1990年代に誕生した新しいスポーツだ。1チーム5人でプレーし、選手はボールを持って相手チームのゴールを目指す。前にボールをパスしてはいけないのはラグビーと同じ。ただし、タックルはNGだ。代わりにタグと呼ばれるリボンを腰につけ、これを取られたらボールを手放さなくてはならない。

磐田タグラグビークラブが設立されたのは2014年のこと。12年間、小学校でタグラグビーの指導を行っていた小学校教員・松下悟先生が「学校の枠にとらわれず、タグを広めたい」との思いから活動をスタートさせた。小学校単位のチームが多い中、同クラブは地域の少年団として学区問わず参加することができる。

「ディフェンスからリズムを作るのが僕たちのスタイル」と話す中西君。県大会、東海大会ともに優勝を飾り、全国への切符を手にした。サントリーカップでは予選リーグを危なげなく突破し、決勝リーグ初戦の新田ウォーリアーズ(栃木)に6‐2で勝利するなど、圧倒的な強さで突き進んだ。

準決勝のいずみの森ユナイテッドベアーズ(東京都)戦では、パスカットなど相手の好プレーに阻まれ、惜しくも敗北。だが、強豪相手に3点を奪うなど、東海王者の意地を見せた。

男女や学年問わずプレーできるタグラグビーは、新しい子どものスポーツとして全国に広まりつつある。「静岡県全体のレベルが上がっていけば、全国で勝ち抜けるチームが出てくる」と松下先生。ラグビーの町・磐田から、日本一のチームを輩出することを夢見ている。