スポーツ

スポーツの季節 Vol.4

卓球

(2016年7月28日号掲載)

「卓球をやりたい」と思ってもらえるようなプレーをしたい。

5月の激励会、子供たちの前で模擬試合を行う水谷選手(手前)と伊藤選手

ブラジルのリオデジャネイロで行われる夏季五輪が、8月5日(日本時間8月6日)に開幕する。卓球競技の日本代表として、磐田市出身の水谷隼選手が男子個人・団体、伊藤美誠選手が女子団体に出場。二人とも幼い頃、「豊田町卓球スポーツ少年団」で腕を磨いた地元が誇るプレーヤーだ。

「たくさんの人たちに応援してもらい、改めて、結果を残して帰ってきたいという気持ちになりました」

5月3日に磐田市のアミューズ豊田で行われた「水谷隼・伊藤美誠選手激励会」。会場に集まった市民約1000人の前で、水谷選手は決意を語った。北京大会、ロンドン大会に次いで三度目の五輪出場。卓球が1988年から五輪種目となって以来、初の男子日本代表メダル獲得に向けてリベンジを誓う。

今回初の五輪出場となる伊藤選手は「最低で銀メダル、最高で金メダルをとりたい」と力強く宣言。今年4月アジア予選では、世界選手権王者の丁寧選手(中国)を破る実力を見せた。圧倒的な実力を誇る中国人選手に対しての「切り札」として、今大会も大きな期待がかかる。

幼い頃から水谷選手の背中を追い続けてきた伊藤選手。磐田時代はお互いの自宅に遊びに行くなど、親密な交流があった。「(水谷選手は)優しいお兄ちゃんでもあり、尊敬できる先輩でもある」。水谷選手も「美誠が出ることで、メダルをとれるチャンスが二回ある感じがする。美誠がメダルを取って磐田の人が喜んでくれたら、自分のことのようにうれしい」と話す。

激励会では両選手の模擬試合も披露された。世界レベルのプレーを前に、観客、特に卓球の道を志す子どもたちは目を輝かせてゲームに見入った。「磐田の子どもたちが『卓球をやりたい』と思ってもらえるように、良いプレーをしたい」と水谷選手。大舞台の幕が、いよいよ開く。

水谷 隼 (みずたに・じゅん)

1989年、磐田市出身。2008年の北京大会から3大会連続で五輪出場。全日本選手権男子シングルスで史上最多タイの優勝8回を記録す。青森山田高、明大出、ビーコン・ラボ所属。

伊藤 美誠 (いとう・みま)

2000年、磐田市出身。2015年のドイツオープン女子シングルスでワールドツアー最年少優勝。同年の世界選手権個人戦は、日本選手最年少でベスト8入り。大阪・昇陽高、スターツSC所属。