スポーツ

水中に美しく舞え!

イールシンクロ浜松

(2017年8月31日号掲載)

浜松にシンクロナイズド・スイミングのチームがあるのをご存じだろうか?地元名物・うなぎの英名をチーム名に冠した「イールシンクロ浜松」だ。華やかな舞台を夢見て、子どもたちが地道に練習を積み重ねている。

仲間と息が合うまでひたすら練習する小学生の選手たち

芸術性や難易度を競う

いつもトビオで練習しているイールシンクロ浜松。みんな姿勢がきれい!

2026年、アジア競技大会のシンクロナイズド・スイミング会場が、愛知県の施設から、浜松市総合水泳場「トビオ」に変更となった。このニュースに心躍らせているのは、地元のシンクロクラブ「イールシンクロ浜松」だ。市内の小学~高校生が所属するジュニアチームで、約20人が日々、トビオで練習に励んでいる。

シンクロは水深3m以上のプールを舞台にして、音楽に合わせたパフォーマンスを行うスポーツ。テクニックや芸術性、難易度などが評価され、審査員の採点によって勝負を競う。1人で演技する「ソロ」や、2人による「デュエット」、4~8人で行う「チーム」などの種目がある。

イールシンクロ浜松が発足したのは7年前。シンクロ部がある浜松市立高校のOGらが中心となり、子どもたちの指導を始めたのが始まりだ。イールは英語で「うなぎ」という意味。中学・高校生は日本選手権やチャレンジカップ、小学生はジュニアオリンピックの上位獲得を目標に掲げている。

華やかさの裏にある努力

シンクロは水中で体を維持するため、高い筋力と持久力を要求される

華やかなイメージのあるシンクロ競技だが、普段の練習は意外なほど地味。プールサイドのスピーカーから音楽を流し、同じパートを何度も繰り返して練習する。小学生の場合、約1年もの時間をかけて、一つの演目を完成させていくという。

「爪先への力の入れ方一つで、演技全体の美しさに違いが出ます。大切なのは、普段から『自分は人に見られている』と意識すること。人はみんなから注目されることで美しくなるんです」

高校生になると、より難易度の高い技や繊細な表現力が必要だ

そう力説するのはコーチの棈木敦美さん。小学生チームのキャプテン・髙澤希輝さん(6年)も「シンクロを始めたら、普段の生活でも姿勢が良くなった。学校で『姿勢がきれいだね』といわれるようになりました」と話す。

髙澤さんは4年生の時に出場したジュニアオリンピックで、チームとしては歴代最高の7位を獲得。「アジア大会に出られるように、今から頑張って毎日練習して少しずつ努力していきたい」と夢を語ってくれた。地元・浜松から世界に羽ばたくべく、選手たちは今日もトビオで演技に磨きをかけている。

イールシンクロ浜松

2010年創設のシンクロチーム。練習はトビオで週に4~5日実施。対象は小学~高校生。見学・入団希望者は下記まで問い合わせを。問棈木さん 090-8386-8616