スポーツ

全日本トランポリン競技 ジュニア選手権

"負けず嫌い"がつかんだ準V

(2017年9月28日号掲載)

掛川市のトランポリンクラブ「アスレT・C」の選手4人が、7月に行われた全日本ジュニア選手権11・12歳の部女子団体で準優勝を果たした。負けん気の強い選手たちが、全国の舞台で栄光をつかんだ。

ジュニア選手権で団体準優勝を果たした4人。
左から小野乃愛さん、中村若葉さん、塚本未桜さん、佐藤友咲さん

頬を流れたのは、悔し涙だった。

7月末、千葉県流山市で行われた全日本トランポリン競技ジュニア選手権。全国の小・中学生世代の頂点を決めるこの大会で、掛川市のアスレT・Cは女子11・12歳の部で団体準優勝を飾った。

団体の順位は、選手4人による個人競技の総合得点で決まる。メンバーの一人・佐藤友咲さん(小学6年)は個人競技で6位入賞を果たし、準Vに大きく貢献した。ところが競技を終えた佐藤さんの心は、無念の思いにあふれていたという。

「予選で勝っていた他のチームの年下の子に、決勝で逆転されちゃったんです。それが悔しくて......」

3カ月前。練習中の着地に失敗した彼女は、左足を骨折し、全治1カ月のケガを負った。リハビリ期間を経て練習に復帰したのは、7月初頭のこと。感覚は完全には戻らず、不安を抱えたまま大会当日を迎えていた。

トランポリンは台上で10回の跳躍を行い、空中演技の美しさや難しさ、ジャンプの高さを競い合うスポーツだ。背落ち、腹落ち、1/2ひねり、1回ひねり......空中で技を繰り出すたび、彼女の不安は自信へと変わった。「いける」。予選で5位を獲得し、決勝進出を決めた。

「大会前は『できるとこまでやろう』という気持ちでした。でも、本番は予想よりも調子が良くて、表彰台を目指したくなった。決勝も本気でやろうと思うようになったんです」

決勝は8人中、6位を獲得。演技中に犯した、ほんの少しのミスが響いた。結果は二の次だったはずなのに、負けるとなぜだか涙がこぼれた。

「トランポリンをやっている子って、気が強くて負けず嫌いなんです。普段の練習でも、チームメイトに少しでも負けると悔しがる選手が多いですね」

そう話すのはアスレT・C代表の深澤光一さん。だが、いつもはライバルの選手たちが、この日は心強い味方となった。佐藤さん、中村若葉さん(中学1年)、塚本未桜さん(小学6年)、小野乃愛さん(小学5年)の合計得点で、チームは団体2位を獲得したのだ。

決勝の結果に肩を落としていた佐藤さんも、準Vが決まると仲間と喜びを分かち合った。選手たちの負けん気が、全国の舞台で花開いた瞬間だった。

NPOアスレT・C

掛川市を拠点に活動するトランポリンクラブ。2009年設立。幼児・小学生・選手・ハンディの4クラス。掛川クラス、大東クラス、島田クラスがある。問:090-4119-3786(深澤さん)