スポーツ

ロシアの格闘技・サンボ!

浜松市・竹田さんがW杯出場

(2018年3月22日号掲載)

浜松市在住の竹田成道さん(28)が、2月に行われたプーチン大統領杯日本サンボ選手権大会52kg級で準優勝を果たした。今月21日からはロシア・モスクワで開催されているワールドカップ57kg級に出場中。夢は日本一のサンビスト(サンボ競技者)だ。

ダイナミックな技が魅力

サンボを始めて3年で全国準Vに上り詰めた竹田さん

サンボは1920年代にロシアで生まれた格闘術。日本ではなじみが薄いものの、祖国ロシアでは多くの人々に親しまれているスポーツ格闘技だ。日本の柔術のほか、東欧の格闘術、フランス式レスリング、モンゴル相撲など、あらゆる国の武術を融合させ、護身術として体系付けられたといわれる。

竹田さんは宮崎県出身。高校時代はレスリングの国体選手だった。高校卒業後、自衛隊に入隊。サンボは25歳の時に始めた。「社会人レスリングは自分の体重に合った階級がなく、別の競技を探していたらサンボにたどりつきました」。2年前、転勤で浜松へやってきてからもトレーニングを続け、昨年の西日本選手権で優勝。2月の全日本選手権では準Vを獲得した。

投げ技、寝技、関節技など、サンボの技にはさまざまなバリエーションがあり、ダイナミックな試合展開が特長。柔道との共通点も多く、上半身は柔道着に似たユニフォームを身に付ける。ただし、下半身はトランクス&シューズでまるでボクサーのよう。屋内のマット上で試合を行い、技を掛け合ってポイントを競う。

ワールドカップには、本場ロシアを始め、35カ国から200人以上の選手が参加する。「ロシア人はパワーがある印象。ですが、同じ階級の選手であれば渡り合える自信がある。前半は相手に合わせて息を上げさせ、後半に勝負をかけたい」。得意技は突進してきた相手の胴に手を回し、後ろに投げる「俵返し」。趣味のアームレスリングで鍛えた腕っぷしを、世界の舞台で披露する。

少年時代は「K1選手のような強い男にあこがれてきた」という竹田さん。「レスリングや柔道で伸び悩んでいる人は、ぜひサンボを体験してみてほしい。新しい発見があり、活かせることもきっとあるはず」と共に鍛えあう仲間を募っている。

相手を真後ろに投げる得意技の「俵返し」
普段一緒に練習しているSSファイターズクラブの子どもたちも応援!
Profile
竹田成道(たけだ・なりみち)
1990年、宮崎県生まれ。高校時代はレスリングで選抜県大会優勝、国体・ジュニアオリンピック出場。自衛隊入隊後、サンボを始め、2016年に浜松へ転勤。昨年、西日本大会で優勝し、優秀賞を受賞。2月の全日本選手権で準優勝し、ワールドカップへの出場資格を得た。身長161cm、体重62kg。
サンボとは
ロシア(ソビエト連邦)で開発された格闘技。サンボは「武器無しの自己防衛」を意味する言葉。選手はマット上で技を掛け合い、投げ技・関節技による1本勝ちや、寝技での押さえ込みなどでポイントを競う。柔道に比べ、組み手の制約が少ないため、技のバリエーションが豊富にある。